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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
29/178

接触の機会

「ねえ、どう考えても私たちの行動全てみぬかれてるよ」


「どうやってさ」


「よくよく考えたんだけど、お父さんを殺すためにこの部屋に入ってるわけでしょ。盗聴器とかしかけられてるのかも」

そうかその可能性もありえる。


「ねぇ、あの刑事さんに相談してみる?」

刑事、安田刑事のことか。


「あっ」


「どうしたの?お兄ちゃん」


「そういえば安田刑事が今回の事件がSNSに拡散されてるって言ってた」


僕たちは慌てて家に帰る。


パソコンをつけて、Twitterにログインする。

ログインするのに時間がかかった。


「お兄ちゃん…遅いよ」


「しかたないだろ、僕はSNSやんないから、それより沙夜の方がアカウントとか持ってんじゃないの?」


「あるけど嫌よ、お兄ちゃんに見られたくない」

何を書き込んでるんだ…


とりあえずこの町の名前を入力してみた。


【首切り事件やばい】【サイコパスが出た】【犯人は町人全員】


「なんだか、どれもくだらないな」

はぁと僕はため息をつく。


「お兄ちゃん、これ」


僕は身をあげる。


【安斉山町の事件について知りたい人はDM下さい】

これは…


「沙夜、DMって何?」


はぁ、沙夜はため息をつく。

「ダイレクトメッセージ、この人に直接連絡できるってことよ」


「なんだって、早速送ろう…えっと内容は」


「かして、お兄ちゃん」


【はじめまして、安西山町の事件を独自に調べているものです、一度お話がしたいので、連絡させていただきました】

沙夜はカチャカチャと文章を打ち込む。


「すごいな、沙夜」


「このくらい普通、お兄ちゃんが疎すぎるの」


ピロン メールの返信だ。


【はじめまして、私は安斉山町のことを調べているフリーのライターです、よければ今度会いませんか?日付などご都合どうでしょうか?】


「なぁ、これって出会い系の罠じゃないのか?」


「だとしても会うしかないでょ、お兄ちゃん今週の日曜日の午後にしよう」

カチャカチャとメールの返信を沙夜はする。


結果、ぼくたちは今週の日曜日午後2時に近所の公園でフリーのライターとやらに会うことになった。


ただの出会い系じゃなきゃいいんだけど…


でもホントにライターなら僕たちよりも情報をもってる可能性は高い。

僕は期待に胸を踊らせている自分がおかしくなった。


お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価、感想いただけるとうれしいです。次の話で事件進展は起きるのか…期待してください

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