消える証拠
沙夜の仮説も分からなくないが少し行きすぎている気もするが…でももしかしたらありえるのか…
よくわからなくなったきたな。
僕と沙夜はひとまず休むことにした。
目覚ましを午前1時にあわせたが起きれるかな。
目を覚ました。時計を見た。やば、3時じゃないか。沙夜?
いない。一人で行った?
どこだ、沙夜?
僕は慌てて外に出た。
現場に向かうと、沙夜が一人で何かをしていた。
「沙夜、駄目じゃないか一人で行っちゃ」
「だって何度も起こしたけど起きないんだもん」
うっ、そんなに起きなかったのか
「ねぇ、お兄ちゃん」
「どうした?」
「無いのよ、ここに埋めたはずの耳が」
「なんだって」
僕はあの耳を埋めた場所をみる。
既にそこは沙夜が穴を掘っていた。
「うそだろ?」
「ほんとだよ、この周辺も掘ってみたけど見つからない。私たちの行動読まれてるよ」
「くそ、せっかくの証拠が」
「お兄ちゃんまだ、時間もあるし何か他の証拠があるか探しましょう」
「ああ、そうしよう」
僕たちは一心不乱に証拠を探した。
こないだと同じだ。何も見つからない。
「帰ろう、沙夜」
「これでまた、振り出しに戻ったわね」
僕たちは足取り重く家に戻った。
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