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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
22/178

最近の出来事

「品揃え悪いよね、ここのスーパー」

沙夜が、ぼやく


「仕方ないよ、近所にはここしかスーパーがないし」


「おや、君たち」

僕らは声の方を振り返る。


「えっと、管理人さんでしたよね?」


「覚えていてくれて光栄だね、どうだね、生活の方は」


「事件のこと知らないんですか?」

沙夜が珍しく口を挟んできた。


「知っておるよ、だからどうだねと聞いたんだ」

知ってる上で聞くのも無神経な話だな。

はじめからこの人は何となく好きになれなかった。


「ところで、最近殺人が多いねぇ。物騒な世の中になったもんじゃ」


「あの…昔からですか?この町で殺人が多いのって」


「いやいや、そんなことはない、もちろん病気や事故でなくなる人はいるけど、殺人なんてそうそう起こらんよ。最近の話じゃよ」

お年寄りの言う最近というのは僕らとは少し違う気がする。僕は具体的な最近を知りたいんだ。


「お兄ちゃんもう、行こう。管理人さんさようなら」


「うむ、元気でな」


「沙夜、もしかしたらあの管理人さんならこの町のことを知ってるかも知れないよ」


「そうかも知れないけど何だか苦手なのよあの人」


「僕もそうだけど…」


「お兄ちゃん、とりあえず今日はもう帰ろう」


僕は沙夜に半ば強引に買い物を終わらされた。


最近の話…北條は毎年人が死んでいると言っていた。

いつからこの連続殺人は起きているんだろう。

僕はカバンに入っているノートの存在を思い出した。


「何か疲れたな、早くご飯食べて寝よう」

僕は一人言のように言う。

沙夜が寝たらあのノートを見てみよう。

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