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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
沙夜編
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兄の墓へ

私の心はもう限界だ。


殺人鬼と殺人鬼の間にいる。


2人とも現段階では私を殺す気はなさそうだ。しかし、いつその刃が自分に向けられるかと思うと恐怖でしかない。


今わかっているのは、私たちが引っ越してくる前の殺人は真奈美が起こして、その後の殺人はお母さんが行っている。


しかし、そのご自分を引き取った叔父と叔母、そしてその娘をふくむアパートの住民を焼き殺している。


そして、母は私とトラブルを起こした生徒と親を殺している。


何でそんなに簡単に人を殺せるんだ。


でも共通しているのはお兄ちゃんを二人とも殺してないと言うことだけ。


じゃあ誰が殺したのよ。


あの日、確かに管理人とお母さんはアリバイがある…

じゃあアリバイがないのは私じゃない…

もう一人の私が殺したとか…


ふっ、何をバカなことを、考えてるのよ。頭おかしいんじゃない。


私は自分に言う。


私はあの日、母に襲いかかった、そのあとショックもあって半年間寝たきりだった。


その間にお兄ちゃんの葬式は終えていた。


…お兄ちゃんのお墓。行ってみるか。


私は現実を認めたくなくてお墓には一度も行っていない。

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