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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
沙夜編
141/178

相良美代

保険医が席を外した。

チャンスだ。


私はカーテンを開ける。


「ねぇ、あんた起きてよ」

私は容赦なく身体を揺する。


「は、はい。な、何ですか?」

私の方をみてビクビクとしている。


「あんた、さっきお姉ちゃんが殺されたとか言ってた…」


「えっ、言ってましたか?」

私はイライラしていた。


「とぼけなくていいから、誰に殺されたの?噂の殺人鬼?」


「やめてください、その話しはしたくありません」


「図星なのね」


「私は南川沙夜、中等部の3年よ、あんたは?」


「わ、わたしは、相良美代です。同じ3年生です」


「相良!!相良ってあの相良真奈美の妹!?」


「は、はい。そうです」


「あんた、姉が2人いるのね」


「何で知っているんですか?」


「詳しくはここでは話せないわ。いつ保険医が戻ってくるかわからないし」


「放課後、校門の前でまってて」


「わ、わかりました」


なんて、ラッキーなんだ。まさかあの相良真奈美の妹と接触できるとは。


しかし、妹がいるとは、やはりあの女は侮れない。一切自分の身の内は明かさない。


あの女はそもそも殺人鬼であることに代わりはない。


最悪、この妹を人質に取って情報を吸い出すか…


いやあの女は妹を殺すだろう…


何しろ放課後だ。


私はベッドに横になった。

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