表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
沙夜編
140/178

手がかりは掴めるか

あの日以来、私は人との接触をさらに拒むようになった。


クラスに入るが私には誰も見向きもしない。


それでいい。誰も私に話しかけるな。


(お兄ちゃん…)

スマホには私とお兄ちゃんが笑いながら2ショットで写っている。


絶対、犯人はお母さんだ。

なのにあの女、被害者のふりをして…

お父さんの時もそうだった…

自分で殺しておいて、頭がいかれたふりをして。


しかし、今回は違った。

私の為に強く生きるとふざけたことを言ってきた。


私は机をバンッと叩いた。


周りはびくりとする。


私はいつものように保健室に行く。


「あら、また」

保険医が言う。


「はい、今日も気分がすぐれないので寝かせてください」

私はたんたんと言う。


「わかりました、そこのベッドを使って」


ふぅ、私もバカだな。学校なんか来なきゃいいのに。でも家にも居たくない。


「あら、あなたも具合悪いの?」


ちっ、誰か来たのか


カーテン越しに隣に誰かがベッドに寝たようだ。


あの日、お母さんと、お婆さんが話しているアリバイがある。

お兄ちゃんの死亡推定時刻は二人が話している時間と合う。


じゃあ、仮に二人が犯人じゃなければ誰が…


「何で、誰に殺されたの…お姉ちゃん」


「えっ」

隣から声?寝言が聞こえた。


私はカーテンを開ける。


ベッドには涙を流しながら寝ている女がいる。


確か隣のクラスの女だった気がする。


それよりも気になるのはお姉ちゃんが殺された…


無理やり起こすか


保険医がまだいる


めんどくさいけど、起きるまで待つしかないな


でも、こいつは何か手がかりになるかも知れない

お読みいただいてありがとうございます。ブックマークや、評価いただけるとうれしいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ