闇への扉
「お兄ちゃん、これ」
沙夜は何かを見つけたようだ。
「なんだこれ?糸?」
「これピアノ線だよ。よく漫画とかでも首を切断したりってトリックがあった気がする」
「でも、切断するには死ぬがわがもうスピードで走ったりしないと無理だろ?たとえばバイクとか…」
「そうだよね…でもこのピアノ線で首を絞めて殺したとか?」
「そのあとにわざわざ首を落としたのかよ」
僕は妹とこんな話をしていること事態がおかしな状況だと割我に帰った。
「もう、止めよう、沙夜。母さんを病院につれていって、東京に帰ろう」
「いやだよ、お父さんを殺した犯人を絶対にあばくのよ。諦めたくない」
沙夜はさらに周辺を探す。
「きゃあぁ」
沙夜の悲鳴が聞こえた。
僕は慌てて駆けつける。
人の耳だ。
「な、これ北條のなのか?」
「わからないよ、でも警察は見逃したってことでしょう」
「見逃した…ほんとに見逃しなのか…」
「私でも見つけられるのに、絶対におかしいよ。他にも何かあるかもしれない」
「もう、本当に止めよう、沙夜」
「だめよ、今探さないと証拠を消されてしまう」
沙葉の勢いに僕はたじろぐ。
「うわっ」何かをふんだ気がした
「お兄ちゃん」
こ、これは父さんのメガネ…
「お兄ちゃん、どうしたの?え、それって」
「ああ、もしかしたらここでみつかった遺体は…北條じゃなくて…」
「お父さん!!」
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初ジャンルですので、稚拙な構成で申し訳ないです。