消える遺体
明日、母さんは管理人さんに会いに行く。
そこで不在だと色々ばれる可能性があるな…あれ
そういえば、あの司書さんは管理人さんの奥さんだったな。
て、ことはあの人は僕のお祖母さんであり、母さんの母親…あの人も共犯の可能性がある。
僕はとんでもないことに巻き込まれてしまったのではないか。
まだ共犯者がはっきりしてないのに、共犯者の1人を殺してしまった。
こうなるといつ誰に狙われてもわからない。誰が共犯者なんだ。
僕は恐怖でパニックになった。
まてまてまてまて、管理人を殺したのは僕じゃない。
それに遺体が見つからなければ僕が関わったこともわからないはずだ。
落ち着け、落ち着け
もうちょっと深く埋めるか…
明日確認しに行こう。
次の日僕は沙夜と学校に向かった。
僕のぼーっとしていた。
「やっぱり、変」
お昼にまた学校を抜け出そう。
そして、遺体を確認しないと。
僕はお昼になって昨日と同じように学校を抜け出した。
「お兄ちゃん、どこにいくの?」
「え、沙夜」
「どこにいくの?」
「どこもいかないよ、学校がだるいからサボろうかと」
「ふーん、じゃあ私もサボろうかな」
「いや、ダメだよ、先生に怒られるよ」
「それはお兄ちゃんもでしょ」
「僕はみんなからいないことにされてるからいいんだよ、とにかく教室に戻れ」
「ふーん、なんだか必死ね。じゃあ戻るわよ」
ふぅ、危なかった。
僕は昨日のあの場所へ向かった。
ここだ。
僕は遺体と一緒に隠しておいた、シャベルを使って穴を掘っていく…あれ?
もっと深く、もっと深く掘る。
ない、遺体が…ない。
誰だ、誰が…
僕は辺りを見回す…
もちろん誰もいない。
「誰だ、誰なんだー」
僕は大声で叫んでいた。
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