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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
12/178

話しは進まず

「なんだい?」


「俺はこのクラスの山崎だ、おめーか?北條をやったのは」


「はっ?なにいっ」

僕の言葉を言い終わるまでに拳が飛んできた。


僕はイスごと床に倒れ込む。


「いきなりなにすんだよ」


「おめーが北條と何か話してただろ」


「確かにはなしてたけど、お前には関係ないよ」


「どうやらシメないとだめみてーだな」


「やれやれ、僕転校してきたばっかだよ?騒ぎは起こしたくないんだけど」


「てめー生意気なんだよ」

拳がまた飛んできた。


僕はそれを受け流してボディに重い一発を入れる。


「ぐえっ」

山崎はその場で崩れ落ちた。


「僕は色々と忙しいんだ、邪魔しないでくれよ」

実は僕は東京では空手をやっていてそれなりの力を持っていた。もちろん父さんからは喧嘩には使うなよと言われたが、いきなりやられてはそうも行かない。


クラスのみんなはざわついていた。

どうやらこいつは番長だったのかな?

まぁいいや。


僕はイスに座りなおした。


授業が終わって歩いてたら、沙夜がかけよってきた。


「お兄ちゃん、そのほっぺどうしたの?」


「ああ、なんだかうちのクラスの番長?みたいなやつに殴られた」


「もちろんやっつけたでしょ?」


「うん、一発で終わった」


「さすがお兄ちゃん、じゃあこれから現場に行ける?」


「うん、何も問題ない。よし行こうか」


北條の遺体が見つかった川にはお巡りさんが立っていた。


「あれだと近づけないな」


「あそこで、死んでたんでしょ?お父さんと同じように首なしで」


僕は父さんの悲惨な状態を思い出して吐き気がした。


「夜になったらお巡りさんいなくなるかな?」


「えっ、また夜にいくつもり」


「だって真相が知りたいもの、なんとか証拠をみつけたい。お父さんの無念を晴らせるのは私たちだけだよ、お兄ちゃん」


「わかった、母さんの様子をみながらまた来よう」


とりあえず、僕らは家に帰った。


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