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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
108/178

フリーライターの資料

フリーライターがまとめた資料は予想以上にすごかった。


被害者の経歴はもちろん、殺される理由(これは推測のようだが)まで書かれていた。


北條の妹のページにはいじめの首謀者と書かれていた。

そうだったのか…


じゃあ、父さんは?

南川哲也 妻へのDV、社内でのモラハラが酷い等々記載されている、嘘だろ。そんなわけないだろ。

少なくとも僕らからみた二人にそんな様子は見れなかった。


母さんのDVなんてどこからそんな証拠をみつけたんだよ。


次のページをみると北條のページだ。

妹の殺人について復讐をするため、片っ端から疑いがある人間に声をかけ暴行を加える。


なんだか、この資料をみていると、どっちが正義でどっちが悪なのかわからなくなるものばかりだ。


あのフリーライターが殺されたのはいつだったか。


そうだ、あの僕が声を美咲さんの居場所を訪ねたあと殺された女子生徒の後だ。祐希奈とか言ったな。


あの子の資料はあるのか?


山手祐希奈、北條の妹にいじめを受けていた。その腹いせに動物虐待を続けていた。


はぁ、よくわからない。結局みんな心に闇を抱えているんだな。


僕は何気なく次のページを開いた。


もしかしたら犯人に接触できるかもしれない。


俺の予想が正しければ犯人は○○○


「嘘だ、適当な事を書くなよ」

僕は思わず大きな声を出して資料を投げた。


「おい、うるせーぞ」

隣から声がきこえた。


「あ、すいません」


犯人は母さんと安田、松田。それだけじゃないはず。


このフリーライターの資料をみるかぎり、犯人はまだ3人はいる。でもそれを、結びつける共通点がない。


僕はトイレに行こうとした。警察が受付で話をしていた。


バレた?

まずい隠れないと。とりあえず僕はトイレに隠れた。


おそらく、犯人はこういう満喫とかに一時的に逃げたりするのだろう。

ドラマとかでも見たことがある。

どうするか…

後ろに窓があった…

人一人なんとか通れそうだ…

やってみるか



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