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引っ越した町は悪に満ちている  作者: まなた
瑛人編
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チャンスは再び

結局松田刑事は見つかることはなかった。


世間もすっかり、彼のことを忘れていた。


4月にこの町に来て、気づいたら夏休みになる。


この3ヶ月間、本当にいろいろなことがあった。


普通ではありえないような3ヶ月間だった…


僕は教師が夏休みの過ごし方等を話してるのはそっちのけでぼんやりと考えていた。


このクラスは結局何人になったんだろう、ふと真奈美さんの顔を思い出した。

そして、彼女のメッセージも思い出した。


そうだ、僕は何をやっているんだ…犯人を、犯人を見つけるんだよ。


ホームルームが終わり、僕は立ち入り禁止の屋上へ向かった。


立ち入り禁止なのは北條美咲の件でだ。


彼女も何かメッセージを残していたような…


僕は美咲が落下させられた場所に向かう。


犯人はメールをしながら僕の前に美咲を落とした。

そう考えると、メールを打っていたやつと落下させたやつは別にいるだろう。


そして、すでに死んでいた美咲を担いで落とせるのはおそらく若い男だろうか。すると松田の可能性が高い。


結局、今わかっているのは刑事二人が犯人の可能性が高いということ。


ただこのふたりを操っていた人間が存在するはず、それは多分、母さんだ。だが動機もわからないし、母さんだけではないはずだ。

それには何か証拠がないとだめだ。


また、堂々巡りだな。


「SNSをまた使ってみるか」

沙夜は巻き込めない今度は自分のアカウントを作って…

自分がここまで機械から取り残されているのが情けなくなった。


よし、アカウントができた。

安斉山町事件に詳しい方お話しませんか?


こんな内容の文章打ったところで何も起きないだろう。

僕は無駄な時間だったとスマホを閉じた。

するとスマホがメッセージを受信した。


「安斉山町で殺されたフリーライターの妻です、よろしければ連絡ください」


妻…あの人結婚してたのか。

しかし、これはまたとないチャンスだ。


「僕はこの事件を追っている高校生です、もし信用していただけるのであれば一度お会いしたいと思います」


すぐに返信が来る


「そちらの町に行くのは怖いです、都内で会えませんか?」

都内、ここから何時間かかると思っているんだ。

それにどうやってこの町からぬけだそう…

明日から夏休みだ。東京の友達と久しぶりに夏休みを利用して遊びに行く…これなら別に問題ないだろう。


「わかりました、都内の○○というお店で会いませんか?日にちは~」


何回かのやりとりで、都内の喫茶店で会う日まで決まった。


しかし、これがただの冷やかしだったら無駄足もいいところだな。


まず家に帰ったら、出掛けることを伝えないとだな。


僕は足早に家に帰った。





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