表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢幻泡影のカレイド・マジック  作者: 匿名Xさん
第一章 ~哮る覇王のレゾンデートル~
12/96

買い物


 ギルドを出てシリウスの首輪を買いに向かう。


 それにしても、町の人はシリウスを怖がらない。


 魔物を使役する職業の多いこの世界では、狼をつれ歩くのは珍しくないのだろう。


 その証拠に通りには馬車や牛車、明らかに魔物っぽい感じのチーターみたいなヤツを連れている人もいる。


 冷酷餓狼(ブルータル・ヴォルグ)と言っても、見た目はちょっと大きい狼で、魔物を見る機会のほとんど無い一般人はそんなに警戒する対象ではないのかもね。


 武器屋はギルドの隣だから直ぐに分かった。


 大きな平屋の建物で、鎚の振るう音が微かに聞こえるから裏手が鍛治場になってるんだろう。


 その方がギルドに運ばれてきた素材を仕入れるのに都合がいいしね。


 中に入ってみると、武器屋だと聞いた通り壁や棚には剣、盾、鎧などの武具が並べられている。


 もちろん、並べられているものは言わずもがな、灰色や黒色が基準となった無骨なもので、お気楽ファンタジーに出てくるようなキラキラした剣や装飾の多い鎧なんて実用性に乏しいものは一つもない。


 まあ、当たり前か。


 ちょっと残念な気もしなくはないけど、惨殺大熊(マーダー・グリズリー)と死闘を演じた後では文句も言えない。


 実用性重視、いいと思います。


 そんなこんなで目陳列棚の間を探すこと数分、目的の品は防具を売っているコーナーの一角に従魔用の装備として置いてあった。


 首輪や鞍、鳥系の従魔の足に付けるリングもある。


 さてと、まず革の首輪は……う~ん、可愛くない。


 魔物でも可愛さは必要だと思う。


 どれも茶色や黒の革製品ばかりで、作りも本当に実用性重視の無骨な外見の物だけだ。


 ……おい。


 金属で装飾されているのもあるけどコレはなんだ。


 ケルベロスとかが着けていそうなトゲトゲのある首輪まで置いてある。


 しかも在庫が少ないから何気に売れてるみたいだし。


 ピンクは無いのかピンクは!


 うちの子は女の子なんだぞ!


 うん?


 チェーンの首輪なんてのもあるんだね。


 どれどれー……ただの鎖じゃん。


 雪の日の車の滑り止めとか盗難防止でバイクにするやつじゃないんだから、1つ1つのリングはそんなに太くなくていい!


 これだと肩が凝りそうだ。


 他のも色々見てみたけど全滅だった。


 可愛くないけど革の首輪にするしかないか。


 他にいいものは無いし……無い?


 無いんなら作ればいいじゃん!


 でもちょっと待って、折角だからミスリルとかで作れないかな?


 シリウスへの初めてプレゼントだし、折角なら長く使える良いものをあげたい。


 ここならミスリル製の武具の1つや2つ……あった!ミスリルの長剣!


 これしかないんだーって、えっ? 高くね?


 値札には金貨5枚と書かれている。


 勝手な想像だけど、銅貨の場合は大小二種類あるから銀貨も同じようにあるとして、大銅貨一枚で一万円と仮定すると……5000万!?


 こんな高価な物の礎材を複製するのは気が咎める……とでも思ったか!


 ふふん♪ 一度見た無機物ならイメージはできるから作り出すことは可能だ。


 えーっと、色はピンクゴールドなんてどうだろう?


 さっきの首輪よりもリングは細くして。


 出来るのにしないのは能力の持ち腐れだからねーっと、出来た!


 これにさっきもらった魔物用の登録証を付けて、首の太さに調節してっと。


 似合うかな?


 ……いいじゃん!


 シリウスは毛が黒だからチェーンの色が映えていいね。


「かわいいよー」

「グァン!」


 尻尾を振っちゃってー、このこの~!


 一通りモフモフしたら、武器屋を後にする。






 ◇





 さて、次は宿だ。


 宿を聞くついでに市場で買い物しよう。


 何を買おうか?


 シリウスのために熊肉は一塊ほど残してある。


 でも、一種類の肉だけだと飽きそうだから、他の種類の肉を買っておいてあげよう。


 それとフルーツとかお菓子とかも買いたい。


 小腹が空いたら簡単に食べれる物があったらいいな。


 服と下着、タオル、歯ブラシ、鏡、櫛とかの生活用品も必要だよね。


 それでは行動開始。


 まずは精肉店。


 色々肉が売っているなか、わたしはオーク肉を買うことにした。


 あんまり安い肉だとシリウスに愛想着かされそうだし、値段が高めのやつを選んだ。


 それでも20キロで銅貨7枚だから、この世界の物価は結構安いのかな?


 まあ、ギルドで見たオークは体長2メールのお相撲さんみたいなのだったし、肉はたくさん取れそうだ。


 次に服屋。


 服は大銅貨3枚で上下3組買う。


 下着は野暮ったいのだけしかなかったので作ります。


 青果店では日持ちする果物を探したけど、素人には全く分からなかった。


 店員さんに聞いてみるとドライフルーツを薦められたので、銅貨3枚分で少し買った。


 ちょっと高い気がしたがこれでも安いらしい。


 ドライフルーツは旅人や冒険者の需要が高いので、この町のような森の近くにない所だともっと高価なのだそうだ。


 分かります、需要曲線と供給曲線の関係ですね?


 それとマジック・バックの中身の物をを長持ちさせる実験の為に普通のリンゴを1つ、鉄貨4枚で買っておいた。


 クッキーみたいなのはどこに売ってるんだろうと思っていたら、意外にもパン屋さんで売っていた。


 こちらも旅人などに人気だが、ドライフルーツほど手間は掛からないからか200グラムで大鉄貨2枚ほどだった。


 鏡とかは雑貨屋かな?


 うわっ、鏡高い!


 手鏡サイズで大銅貨3枚か~。


 鏡面がちょっと曇ってる感じもするし、ここはタオル5枚と櫛、それとシリウスがご飯食べるとき用の大きめの木のお皿2枚だけにしよ。


 お値段は銅貨3枚と大鉄貨7枚に鉄貨3枚。

 

 残高、大銅貨4枚、銅貨5枚、大鉄貨9枚、鉄貨13枚。


 鉄貨減らない!


 あれだ、財布の中に十円玉がどんどん貯まってくやつ!


 もう少し使い道を考えよう。

 

 時間は分からないけど日が沈んできた。


 ここまでの買い物で聞いた限りだと、『ガルダの塒』という宿屋が良いらしい。


 そこはテイマーでも従魔と一緒に泊まれるそうだ。場所は入ってきた東門の近くにある、2階建てで赤い屋根の建物。


さて、部屋は空いているかな?



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ