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緑川兄妹の幸せな時間

 「お兄ちゃ~ん!」

 一人の少女が、少年の許に駆け寄って来る。少女は、肩まである緑色の髪に、小さなリボンを付けた可愛らしい子供である。背中には赤いランドセルを背負っており、小学生だと分かった。

 駆け寄られた少年は、少女と同じ緑色の髪の、大人しそうな少年である。黒いランドセルを背負っていることから、彼も小学生であると分かるが、背丈は少女より高く、学年が上であることがうかがえる。駆け寄って来た少女に、少年は優しく微笑んだ。

 「お、風子ふうこ。今帰るところか?」

 「うん!一緒に帰ろ、お兄ちゃん!」

 風子と呼ばれた少女は、はにかみながら少年の腕に掴まる。

 「ねえ、お兄ちゃん、明日はお休みだから、どこか遊びに行こう?」

 「そうだな。渚も呼んで、どこか遊びに行くか。」

 「わ~い、渚お姉ちゃんも一緒だ!一緒!一緒!」

 風子はとても嬉しそうにはしゃぎ、少年の腕に頬を寄せる。

 「じゃあ、帰ったら父さんと母さんに相談しないと。あとは、おじさん達にも。」

 「ねえねえ、どこ行くの?遊園地?動物園?」

 「あはは・・・連れて行ってやりたいけど・・・お小遣いが厳しいからな・・・。」

 少年は、すまなさそうな表情で、風子に言う。

 「いいよ。お兄ちゃんが連れて行ってくれるなら、風子、どこでもいいよ。」

 風子は無邪気にそう言う。それを聞いて、少年の方は、また元の優しそうな微笑みを浮かべていた。 

 そんな二人の姿を、遠くから見る者がいた。その人物は、黒いローブ姿で、頭からフードを被り、表情が窺えなかった。

 「・・・器を見つけよ・・・あの方の器となる者を・・・見つけよ・・・。」

 男は、ブツブツと訳の分からないことを呟くと、いつの間にか、姿を消していた。

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