僕のシンなら
其の美少女は赤き髪は凛々しく馬の尾の様に・・・
赤き瞳は氷のように冷えわたり・・・
白く透き通る肌は黒いピッチリスーツ東部以外は包まれ・・・
胴部は赤い鎖帷子を見るものを威圧し・・・
腕部には肘迄の赤き篭手脚部は赤き生体装甲に守られ・・・
名はヒエン南部領の主ガイエンの長女であり・・・
数々の闘技大会で優勝しヤングチャンピオンの異名を持ち。
そして第二位の王位継承権の持つ・・・
<蒼穹泰然>確かに落ち着き自信に満ち溢れた陣構え
「良く晴れた青空の下で相対すれば」
妹であり副官でもあるソウエンは呆れ声で
「熱くやれたのにとか」
二人は馬に騎乗し目の前の敵を警戒している。
「いや僕の知ってる匂いが・・・ヒデ・・・とネネか」
ソウエンは静かに凍える声で
「<警戒レベル3>」
指揮下の者皆にブ-スト魔法を起動
「ソウエンあのシンが此処に来る」
「おねぇ何処に」
「一番嫌なとこ僕のシンなら」
「冗談でしょ!!おねえの知ってるシンは義勇軍所属の」
ヒエンが続く顔には笑みが
「隠密得意の化け物いつの間にか居・・其の魔法は十を百に」
姉の鼻にはずれは無い
「じゃあもしかしてこれ全部ワナ」
「用意周到すぎる成功したって損が多くて得られる利益が無い」
「これが中央の戦い方」
ヒエンは頷き
「多分!僕らもシンも見事に騙された!」
「おねぇ逃げられる」
ヒエンは首を振ると真剣に
「ソウエンお願い此処で夜明けまで耐えて」
夜明けは近くだがまだ闇は深く見えない・・・
ただ彼女ヒエンには関係ない・・
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