3話 合流と発表
Aoiです。
明けましておめでとうございます。そして、お久しぶりです。
「ねえ、聖哉君。第2の師匠って誰?」
「あれ雫、その……大丈夫か?」
「……うん。もう過去には戻れないしね。それに聖哉君が守ってくれるし」
「お、おう」
何か雫凄く我慢しているようだが、ここで突っ込んだら藪蛇だろう。まあ、すごく信頼されてるとはわかったからちゃんと期待には答えないとな。
「ああ、第2の師匠って言うのは剣術の達人で、おじいちゃんとタイマンはれる位凄くつよい人なんだ」
「え……。聖哉君のおじいちゃんって戦争の時ものすごく活躍して人間国宝貰った凄い人だよね?その人と互角って……」
「な~にが互角じゃ。わしの方が強いわい」
「わ!!」「きゃ!!」
「びっくりしたな陽炎師匠」
「フォッフォッフォ。元気そうでなによりじゃ。じゃが聖哉、わしが後ろにいるのにのんびり人の話をしよって、少したるんでるんじゃないのかの?……また修行し直すか?」
「……いや結構です。けど確かに異形な化け物が出たあとなのに警戒を疎かにしてました。」
陽炎師匠はとてもスパルタであれは一種の拷問だ。
「うむ。分かればよい。で、聖哉わしを探していたのはやはりあの異形の者についてか?」
「はい師匠。先程こちらの雫の両親がそいつらに殺されて、だから俺の京都にいる知り合いも危ないから師匠に頼ろうかと……」
俺は幼馴染みどかいろいろいるからここにいる友人は難しそうだ。
「なるほどのう……。まあ、いいじゃろう。だが、確かお主の学校は今修学旅行だったかのう?……よし、わしはここのお主の知人を面倒見るからお前さんは学校の連中を守れ」
「え……ちょっとそれは難し……「できるよな?」はい!全身全霊で臨ませていただきます。それより頼みますよ。あの人たちだと要らないかも知れませんけど、一回顔見せましたから大丈夫ですよね?」
「ああ、問題ない。ちゃんと守る」
「じゃあ師匠また今度」
「ああ、しっかり守るのだぞ。達者でのう」
□ ■ □ ■ □
「みんなただいま―、結構学年のやつは集まったか?」
見た感じ大半は集まったかな?
「おう、聖哉遅かったな、大体のやつは……ってなんだお前血まみれじゃないか!」
「ほ、本当。どうしたの聖哉、と雫?」
「いや~、道中あのゴブリンを倒してたら、返り血でこんなになっちゃった」テへペロッ
そっかなぜかどうちゅうみちゆくくひとにへんなめでみられていたのはこれがげいいんなのかー。
「(キュンッ)い、いやどういうことよ、何で一人で殺ってるの?それに雫までどうしたのよ」
「皆さんさっきぶりです。ちょっとこれには訳が……」
「実はな、雫の両親、俺が向かった時にはもうゴブリンに殺されてたんだ。だから雫を一人じゃ危ないから俺たちと一緒に行動するために呼んだんだ」
「そうだったのか……」
「ひどい……」
「そ、そうだったんだ。その……雫もう大丈夫なの?」
「詩織、私は確かに両親の死はまだ夢のようですが心配しなくても大丈夫です。それに聖哉君が守ってくれるって言ってくれましたから……」
「いや、雫みんなでみんなを守るのよ」
「え……」
「みんな!私たちはいえ、京都にいる人たち全員、もしくは人類は自分の命が危機に晒されているわ。だからこそ、みんなで協力して、自分の命、そして他人の命を守りましょう!」
「「「「「おーー」」」」」
「ヒューヒュー、ヨッさすが委員長。」
「私も頑張らなくちゃ」
「竜司とみんなのために頑張るぞー」
「詩織、ありがとう」
「いえ、困った時はお互い様よ」
まあそんなこんなでみんなで一致団結できた訳だがまだ沢山の課題が残っている。
「まず私たちの目標は自分達の家に帰ることよ。だけどまだ今の状況を理解してもらいましょう、竜司!」
「おう!まず今の状況を説明するぞ。
今この状況だが日本政府は緊急会議をしていて今日中に発表するらしいぞ。だが、ネットを見るによく異世界系の物でよくある魔物が日本中で発生しているということだ。そして、今は自衛隊が動いているから、できるだけ国民は外出を控え身の安全を第一にしろらしい」
「え……」「マジか」「怖いよ……」「ママ、パパ」
今の状況は俺が思っているよりもずっと深刻のようだ。
これはもっと気を引き締めたほうがいいのかも知れない。
-----------------------------
「おい、みんな!政府が会見を始めるぞ!」
誰かがテレビを見て大声で言った。
「内閣総理大臣の柳原誠二郎だ。今から言うことは日本……いや、全世界の存亡を掛けたとても重要なことだ。よく聞いてほしい。
皆疑問に思っていると思うが今日本がおかれている状況は、とても危うい。
……未確認生物、我々はこれをモンスターと呼ぶが、今日本中にこのモンスターが大量発生しており、一般市民にも危害が加わる事例が多発しており、死亡例も出てきてしまっている。そこで我々は軍を派遣しこのモンスターの討伐に向かわせた。その結果、ある1つの発見があった。それは、ゲームなどに登場するステータスというものが表示されることだ。そして、そのステータスはモンスターを倒すとレベルというものが上がり我々の筋力や、脚力などが上がるシステムのようだ。そこで政府は………………………」
なんかゲームのまんまだな。
けど、あの異形の化け物はモンスターというのか。あれは確かに危ないな。
今回はじいちゃんに感謝だな。
だが、ここから家に帰るには必ずあのモンスターに遭遇する。師匠にはみんなを守れと言われたが結構難しいな。
「……い、おい!聖哉聞いてるのか?」
「ん?なんだ竜司呼んだか?」
「ああ、ちょっと聞きたいことがあってな。聖哉、お前あのモンスター結構倒しただろ。そこでステータスを見せてもらいたいんだ」
そう、竜司は真面目な顔で聞いてきた。
まあ、俺はオタクだからあのモンスターを結構倒した後に調子にのってラノベのように「ステータス!」と、叫んだら出てきたんだ。
まあ、出てきたときはびっくりしたし、柄にもなく興奮で叫んでしまったりしたが嬉しいものはしょうがない。
けど、ステータスは見せてもいいだろう。
『ステータス』
誤字などありましたら教えてください。\(_ _)