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2話 崩れる平穏

Aoiです。不定期ですがちゃんと出しますのでよろしくお願いします。




そして今日、修学旅行2日目から本格的に京都旅行がスタートする。

昨日は京都に着いたら、ホテルでみんなでぐーたら過ごしていたから、今日から本格的に京都旅行がスタートする。

今日は主に京都市内でお寺巡りをする予定になっている。

中には俺の知り合いが巫女をやっている所もあるのであったら挨拶をしておきたい。



「よし、みんな行くわよ」


「ああ、楽しみだな」


「うん。みんなで旅行っていうのは今まで何回しかなかったから楽しみだな~」


「俺は薫にいいプレゼントがあったら買ってあげたいな」


「じゃあ私は竜司のプレゼントを探すね」



まあ、あいつらのイチャイチャぶりはいつものことだとして、

何か今日は胸がざわつくから気を引き締めて行こう。気のせいだといいんだけど。


□ ■ □ ■ □


「え~っとここね。大和神社、確か聖哉の知り合いの巫女さんがいるのよね?」


「ああ、休憩中じゃなかったらいると思うぞ」


「あれ?聖哉君!」


「あ、雫久しぶり。元気にしてたか?」


「本当に久しぶりです。今年も来てくれたんですね。ああ、まあ今回はじいちゃんとじゃなくて親友たちとだけどな」


「そうなんですか。皆さんはじめまして。この神社の巫女をやっています藤原雫です」


「ええはじめまして。宮本詩織よ。聖哉とは幼馴染みよ」


「私は光橋穂香です。私も聖哉の幼馴染みだよ」


「俺は聖哉の親友の峰崎竜司だ。よろしくな」


「私は竜司の恋人で一条薫よ。よろしく」


「ええ皆さんのことは聖哉君から聞いてます。こんなにいい人たちで聖哉君が羨ましいです」


「何言ってるんだ?聖哉の友達なら俺たちとも友達だ」


「あ、ありがとうございます竜司さん。では皆さんよろしくお願いします」


「いや大丈夫よ。雫さんよろしくね」


「はい、でも私を呼ぶときは雫で結構です」


「わかったわ雫」


「よし、みんなが雫と仲良くなった所で周りますか。あ、そうだ雫。

今日って空いているか?今修学旅行で来ているんだが、親睦会も兼ねて一緒に周らないか?」


「いいんですか!今日は非番なのでそちらがよろしかったら是非!」



□ ■ □ ■ □


「いや~楽しかったな」


「ええ、雫がここら辺に詳しいから結構な穴場どかに行けたわね」

「まあ地元ですしね」


「ま、けど聖哉結構京都来てるって言ってたけどあまり詳しくなかったな」


「本当に、少し期待した私がバカだったわ」



みんな俺のこといろいろ言いやがって。



「今日は本当にありがとうございます。じゃあ、私はここで帰りますね。」


「ああ、明後日また顔見せに来るよ」


「はい、待ってますね」


「ああ、じゃあな」


「さようなら」


「バイバイ」


「またな」


「またねー」


「はい、またのちほ……」



ドンッ……グラッガチャガチャ バキバキガチャン



「地震だ!」


「ヤバい、みんな無事か?」


「雫も含めみんな無事よ」



さすが詩織。しっかりしている。



「安全確認しなくちゃいけないから。旅館に戻るぞ!」


「わかったわ」


「私は家が心配なので一回帰ります」


「わかった。けど気を付けろよ!」


「ありがとうございます」



「よし、じゃあ俺たちも行くか」


「ああ」「ええ」「はーい」「行こー」



□ ■ □ ■ □



「三上さん無事ですかー」


「あら。無事だったんですね。神縫はん」


「ええ、ちょっと荷物を」


「ああ、あれね」


「あれ?」


「じゃあ行ってきます」


「あった。良かった無事で、叢雲、正宗。よし、じゃあ行くか」


「戻りました」


「大丈夫でしたか?」


「はい、大丈夫でした。他のみんなは?」


「皆さん外でお待ちしてますよ」


「わかりました」



「おーい、終わったぞ」


「聖哉何取ってきたんだ?」


「これだ」


「そ、それってまさかだと思うけど刀じゃないわよね?」


「正解。刀だ。だけど安心していいぞ。ちゃんとコネで許可は貰ってるから」


「いや、それは大丈夫とは言わないぞ」


「まあいいだろそんなの、気にしない気にしない」


まあ確かにおかしいとは思うけど必要な事だ。



「うーん?なあ聖哉これからどうするんだ?」


「選択肢は2つある。1つ目はここに残ってみんなを待つ。2つ目は俺たちでみんなを探しに行くのどちらかだ」


「迷いどころね」


「ああ、安全第一なら1個目だけど、友達じゃないがみんな顔見知りだからな」


「まあ俺は他の知り合いに会いに行きたいからそのついでに探しとくけど」


「いや、私は聖哉についていくわ。聖哉だけだと心配だもの」


「私も行く~」


「親友を一人で行かせるかよ!」


「そうそう、私たち親友でしょ!」


「みんな、ありがとう。 じゃあ行くか!」


「「「「おーー!」」」」


□ ■ □ ■ □


「あと何人だ?」


「あと、3人よ」


「わかった。誰だ?」


「あのバカ3人衆よ」


「あの不良たちか。面倒だな」


「まあクラスメイトだし助けようよ」


「ああ、そうだな。(面倒くさい……)」




「ギ、ギャー~ー!」


「何だ、あっちからだ!」



「痛い痛い、誰かだずげでー!」


「こ、殺されるー」


「だ、誰か」


『グギャグギャ、ギャギャギャ』


「ひ、ひぃ」


「おい大丈夫か」


「あ、か……神縫助けてくれ、この化け物に刺されたんだ」


「ゴブリン?」



そう。この化け物はまさにRPGに登場するゴブリンそのままだった。

緑の小学生位の体付きに鋭いきばに尖った鼻、そして手にはボロボロのナイフを持っている。



「何でこうもファンタジーを体現したような奴がいるんだ?」


「知らないわよ、けどボーッとしてられないわよ」


「じゃあ、俺がこいつら殺すからお前ら危ないからこのバカたち運んで帰れ」


「聖哉!あなたはどうするの!」


「俺は知り合いが無事か探してくるから先に行ってくれ」


「で、でも」


「わかったけど聖哉、怪我しないようにな」


「おう」


「詩織いくぞ。あいつはこういう時絶対聞かないから」


「聖哉安全第一だよ」


「気を付けてね」


「ありがとうみんな、行ってきます」



俺はみんなに驚いて逃げていったゴブリンを追った。



「行ったな」


「まあ、聖哉君は人一倍正義感が強いですからね」


「いいの?行かせちゃっても」


「詩織、あいつにもしものことが起きると思うか?」


「……思わないわね」


「だろ。あいつはきっと大丈夫だ。すぐに戻って来る」



□ ■ □ ■ □


まずは大和神社に行くか。雫やおばさんもいるからな。



「雫ー。無事かー」


「聖哉君!」


「お、おう。雫無事か?」



雫は安心したのか抱きついて離れない。



「お母さんは今お父さんと一緒に境内の中にいるよ」


「わかった。じゃあ合流しよう」


「う、うん」


「おじさん、おばさん大丈夫ですか?」



「グギャ?ギャギャギャ」



ギョギョギョ?



「キャー~ーー!」



そこには無惨にも食い尽くされた人のようなものが散らかっていた。



「おばさん!おじさん!」


「お母さん、お父さん!」



雫は自分の両親の有り様に驚き悲しんだ。

そういう俺は自分があそこで殺し損ねたことを悔やみとても憤っていた。



「お前!よくもおばさんたちを!」


「グギャギャギャ」



俺は怒りで我を忘れてゴブリンを殺すために駆け出した。



「グ、グギャ!」


スパン!……1匹。ズパンズパン!……2匹

そうやって俺は古武術で培った技術でゴブリンを斬殺していき、少し頭が冷えてきて冷静にかつ効率的に殺していく。

そして、のべ10匹のゴブリンを全滅させ、自らの両親だったものに泣きついている雫の元に向かう。



「その……。大丈夫か雫?」


「ひっく、ひっく。せ、聖哉君……」


「大丈夫、俺がついている。安心して泣け」


「グズっ聖哉君。う、うわーん」



そうして雫は涙が枯れるまでずっと泣き続けた。



「聖哉君ごめんね。みっともない所見せちゃって」



そう恥ずかしさのあまり顔をまっかにして雫が謝ってきた。



「いや、しょうがない。両親の死だ。逆に悲しまない方がおかしい」


「聖哉君ありがとう」


「じゃあ、行くか」


「うん?どこに?」


「俺の第2の師匠にだ」




どうでしたか?評価の方よろしくお願いします。

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