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第14章:テスト開始!

少し遅いですが、新年あげましておめでとうございます。

これからも文章力のない作者の小説『人生』を読んでいただけると嬉しいです。

今日は久々(?)の何も無い日だ。最近は毎日が精神をすり減らす毎日で、まるで休めてなかったからな。今日は一日ゆっくりしてようかなぁ。









さて困った。

ゆっくりしてようかと思ったが、凄い暇だ……。

今の時間は昼過ぎで母さんも何処かえ出掛けてしまった。カナとコナも二人仲良くどっかに出掛けたから、家には俺一人だ。今から寝るのは流石に早いし、かと言ってボーッとするだけってのは時間が勿体無い気がするし、でも出掛けるのは億劫だし……。………勉強でもしてるか。こんなときにやることが勉強しか思い付かない自分が恨めしい……。









ふぅ。とりあえず一段落着いたか。今の時間は………5時か。それなりに勉強したな。でもこの時間になっても家には誰も居ないのか……。カナとコナすらいないとか……。時間的に少し寝たら良い時間になるかな。寝るか勉強するかしか時間の潰し方が無い俺って……。普通さ、俺ぐらいの歳なら彼女の一人や二人はいたりするじゃん?二股はいけないけど。それか仲の良い友達とゲーセンとかボーリングとかカラオケとかに行くとかさ、色々あるじゃん?なのに俺は寝るか勉強って……。………考えたら余計に悲しくなってきた。さっさと寝よ……。









「―――――。」


………ん?なんか声が聞こえるな。誰かいるのか?


「ふぅ。」


「母さん?」


声は母さんだった。電話の前にいるから今まで電話をしていたようだ。


「あら、翔ちゃん起きたのね。」


「あぁ。 さっき電話してたのか。」


「まぁ、ね。」


ん?母さんにしてはちょっと歯切れが悪いな。何かあったのか?


「どうかしたのか?」


「ちょっと母さんの仕事関係で問題が起きちゃってね……。」


母さんの仕事……。俺の全く知らないことだ。母さんは何も言わないし、別に俺も興味は無かったから聞かなかったけどこの機会に聞いてみるか。


「母さんってどんな仕事をしてるの?」


「私の仕事? 大学の先生よ。」


大学の先生?案外普通だな……。………まて、ならあの身体能力やその他の凄いスキルは一体何なんだ。どう考えても大学の先生やってて身に付くことじゃないぞ。


「あっ、翔ちゃん疑ってるな?」


「そりゃ疑うわ。 母さんって身体能力かなり高い上に、家事全般はかなりレベル高いだろ。 料理なんか綾の家のシェフより上手かったぞ。」


「あらそんなに? ありがとう。 でも本当よ。 他に何か変な仕事やってる訳でも無いわよ。 身体能力に関しては家の事情でやむ無しに身に付いたけど、家事全般は全部趣味よ。」


家の事情か……。その辺は追々聞いていくとして、家事全般は趣味なのか……。趣味だけでプロ(たぶん)のシェフを越えるなんて……。母さんかなりの才能があったんだろうなぁ。


「分かった。 色々と突っ込みたい所はあるが今は良い。 それより問題って何?」


「あのね、どうも大学の生徒がある問題を起こしちゃったらしいのよ。」


大学の生徒の問題?大学って基本的に生徒には関わらないんじゃ……?


「翔ちゃんが思ってる通り、大学は基本的に生徒には深く関わらない。 けど今回はちょっとやり過ぎた子がいるのよ……。」


「やり過ぎた?」


一体何をやらかしたんだ?


「まぁこれ以上は仕事上言えないけど、この事をこのままにしておくと大学の評判が悪くなりそうなのよ。 それで何とかしようって事で私にも電話が来たの。」


なるほど。なにがあったか詳しくは分からないが兎に角面倒な事になったんだな。


「大体分かった。 それで母さんはどうするつもりなんだ?」


「まだ何も考えて無いわ。 翔ちゃんは何か思い付く?」


「詳しい事が分からないから何とも言えないが、そいつを退学にするとか?」


まぁ流石にそれは可哀想かなとは思うけどな。


「やっぱりそう考えちゃうか……。」


やっぱりって事は他の誰かも俺と同じことを言ってたのか。大方面倒事をさっさと片付けたい先生だろうけどな。


「やったことによるけど、大学側が問題視するぐらいの事だから結構大事ではあるだろうし、それをしたって事は罰を受ける覚悟があってやったのか、問題視はされないだろうと考えてやったのか、バレないと思ってやったのか、ただの好奇心か、この辺りの考えになると思うから退学でもしょうがないかなと。」


「そうよねぇ……。 翔ちゃんの言ってることも考えながら何とかするしか無いわね。」


「俺なんかでも力になれることがあったらするよ。」


「ありがと〜。 翔ちゃんが仲間になってくれたら千人力ね!」


俺どんだけ凄いんだよ……。まぁ母さんにはいつも世話になってるから全力を尽くすけどな。


「まぁ出来る範囲内で全力を出すさ。」


「分かったわ。 よし、翔ちゃんの力も得ることが出来るようになったし、晩御飯でも作りましょうか。」


「頼んだ。」


それから母さんは晩飯を作り出したから、俺はいつの間にか帰ってきてたカナとコナと遊ぶことにした。こいつら最近俺達と暮らしに慣れたせいか、名前を付けてくれた方のベッドによく潜り込むようになってきた。俺も母さんも別に問題は無いからそのままにしてるけどな。


「翔ちゃん、お皿運んで〜。」


そんなことを考えながら遊んでたら母さんから用意を頼まれたので、手伝いをしてたら晩飯が出来上がった。


「いただきます。」


「召し上がれ。」


………うん、やっぱり母さんの料理は彼処の家の料理より美味しいな。これを趣味の範囲で出来るようになったんだから母さんの才能は凄いな……。改めて思い知らされたよ。飯を食べた後はいつもと変わらず過ごして、寝る前に一応勉強をすることにした。………あれ?テストの教科って、何だっけ……?………まぁいっか。別にどの教科でも問題は無いしな。でも分からないと今勉強できないな……。………仕方ない、寝るか。










「おはよ〜。」


「おはよう。」


「おはようございます。 昨日はお二人ともどうでしたか?」


学校で挨拶を交わしてから直ぐに気になってたことを聞いた。綾の事だから殆どやってないんだろうなぁ……。


「それが意外や意外、綾が真面目に勉強してたのよ。」


「………本当ですか?」


あの綾が、真面目に、勉強?あいつ頭可笑しくなったか?


「ちょっと! なんでそんなに驚くのよ!」


「だって、ねぇ。」


「はい。 あの、綾さん、熱でもあるのでは……?」


「熱もないし頭も可笑しくなって無いから! お願いだから心配そうな顔してオデコに手を置かないで! すっごい悲しくなるから!」


どうやら本当に熱は無いみたいだな。なら綾は普通の状態で自ら勉強を……。今日は何かが起こるな。絶対。


「舞さん、気をつけましょう。」


「えぇ、そうね。」


「二人とも酷すぎる……。」


そう言い残して綾は自分の席について顔を伏せてしまった。まぁ関わるのも面倒だから放置するか。


「でもほんと、昨日綾かなり頑張ってたから今回のテストは大丈夫そうよ。」


「そうなんですか。 舞さんの予想ではどれぐらい取れそうですか?」


舞の意見を参考に今回のテストの点数を決めなければ。俺だけ下のクラスになるのはまぁ良いとして、俺だけ上のクラスってのだけは勘弁して欲しいからな。


「そうね………60〜70ってとこかしら? 問題を見てないから詳しくは分からないけど。」


「いえ、それだけでも十分です。 今日のテスト、お互い頑張りましょう。」


「そうね。 あっ、先生が来たみたいよ。」


そう言われて前を見たら丁度先生がテストらしきプリントを持って入ってきた。あっ、舞に教科聞くの忘れてたや。まぁ今更聞いたら無駄な心配をされるだけだから、聞かなくて正解か。さて、テスト頑張りますか!










「それでは、最後尾の人に答案用紙を回収してもらいます。 今から何かを書いていると不正行為と間違えられますので、何も書かないで下さい。」


よし、ちゃんと綾の予想点数を計算して問題を解いたぞ!これで大丈夫なはずだ。


「………はい、全部ありますね。 では、今日はこれで終わりです。 皆さんさようなら。」


先生が挨拶をして出て行ったら、クラスはテストの話で一杯になった。これは男でも女でも変わらないな。さて、綾の調子はどうだったか聞いてみるか。


「綾さん、テストどうでしたか?」


「うん! バッチリ! 咲ちゃんは?」


「私もそれなりに出来たはずです。」


「そっか。 舞ちゃんは問題ないからいっか。」


「私だけそんな扱いは酷いわね。」


「うわっ! 舞ちゃん!? い、いつからそこに?」


「ついさっきよ。 それで、綾は大丈夫なんでしょうね?」


「うん、今回は自信あるよ!」


「そう。 少し心配だけど大丈夫でしょう。 これからどうする?」


「んー、テスト終わったし何処かで遊ぶのも良いわね〜。 咲ちゃんは?」


遊びか……。どうも今日は気が乗らないな……。


「すみませんが今日は遠慮します。 テスト疲れましたので、家で休憩しようかと……。 すいません……。」


「そっかぁ……。 なら二人で行く?」


「綾が良いなら良いわよ。」


「じゃあ決まりだね! それじゃあ咲ちゃん、私達行くね。」


「分かりました。」


「じゃあね〜。」


「またね。」


「お二人ともさようなら。」


遊びに誘ってくれたのに断るのは気が引けるたが、やる気がないのについて行っても邪魔になるだけだしな。俺はさっさと帰るか。そして俺は教室を後にした。

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