第2章 1部 始まりの時
読みにくいと思いますが、そこはご指摘していただければ、幸いです。
薄暗い森の中。
一筋の軌跡が走る。 軌跡は目の前の敵を切る。
赤い鮮血が飛び散り敵が地面に倒れる。
「これで、終わりか?」
アルンは薄暗い周囲を、目を凝らしながら、観察し、以上はないと判断。
「帰るか」
軍の基地を目指し歩く。
「早く報告書提出しないと、上の奴ら怒るからな」
と、1人で苦笑する。
報告書を提出したアルンは、自室に戻り早々と寝床についた。
.....
外が眩しい。
「眩しいな。 おい! なんで光が入ってくるんだよ! って....」
見知らぬ場所にいたのだった。
「は?」
何故だ、と考える。
「また、異世界かよ」
2度目の異世界召喚に戸惑いつつも愚痴る。
「俺は異世界に好かれてんの!?」
と、ぐだぐだ愚痴り終わり自分の状況を考える。
「うーむ。場所は、宿屋かな? 古い感じがするが...」
と、勝手に解釈する。
「まあ、外に...と」
ドアノブを握り捻ると、 廊下に人間らしき生物がいる、が
いるがだ。
.....
「はぁ!?」
と、叫びドアを思い切り閉める。
自分が今見た光景に唖然とする。
「なんだよ。おいおい...」
頭に猫耳生えてたり フワフワしてそうな毛生やしてたり、と。
「マジか..」
(今ので一気に疲れた。 少し休むか)
ベッドに横たわる。 すると、すぐに意識がなくなる。
目を恐る恐る開けると、見慣れた空間がそこにはあった。
「んん? 戻ってきた、のか?」
頭が混乱してしまう。 少しの間で色々とありすぎたのだ。
「しかし、外が騒がしいな」
嫌な予感を感じながら、ドアを開けると、そこには部下のマールがいた。彼女は長い黒髪を後ろでポニーテールにしている。
「隊長! 第七危険生物が出現しました!!」
早口で彼女が言った。
「場所は!?」
「はっ! 南のルリール砂漠にて、出現した模様です!」
(またそこかー)と心で呟く。
「俺たちは、出撃の準備だ!」
「私たちは、済ましております! 隊長も早くご準備を!」
と、言い残し、走って言った。
「俺も、準備だな」
愛用の両剣を持ち、
「今日も頼むぜ!」
と、声をかけ、刃先にカバーをつけ背中にからう。そして、俺たち、第1精鋭部隊の詰所に行く。
そこには見慣れた面子があり、マールも既に準備万端って顔だ。
小柄な男が声をかける
「隊長! 今日もよろしくお願いします!」
彼は、2ヶ月前ぐらいに配属になった新人だ。
「おっ! マガル元気そうだな」
「はい! もうワクワクしてたまりません!」
と、マガルは落ち着きがない。 剣の腕は確かだから頼りにはなる。
マガルの隣に大柄の男がいる。 彼は、ダイアン。
ディフェンダー的な存在だ。
そして、お嬢様風のオーラを出しているアリサ・マレットだ。
みんな顔が明るく、興奮しているように見える。
(そりゃ当然か。) 第七危険生物は、1番危険とされている奴だ。 完全に倒した実績はなく、1ヶ月前に俺たちが、瀕死まで追いやったのが現在の実績である。 だからか、みんな今日決着をつけるつもりなのだろう。
「みんな。 今日で決着をつけるのはいいが、自分の命の方が大切だからな!」
と、呼びかける。 すると、
それぞれ
「はい」
やら
「当然ですわ」
「まかせろ!」
と、返事をする。 問題はなさそうだ、と俺は頷き、マールに上の命令は?と聞く。 彼女は、
「命令を待て、とのことです」
「わかった」
と、頷き、戦いに備える。
5分後ぐらいに スピーカーから第1精鋭部隊出撃せよ、とのアナウンスが詰所に響く。時がきたのだ。みんな叫びながら、ドアを開け、戦場に向かうのであった。