銀の星と地上の人
月の砂は銀の砂
光を受けて輝きます。
地上の人はそれを眺めてつぶやきました。
「ああ、あの月に手が届けばいいのに」と
水面にある月に手を伸ばしても月には届きません
屋根に登った程度でも月には手が届きません。
それでも、地上の人は銀の輝きを見上げて生きていきました。そして、ついに人が空を翔る方法を見つけ、発展させていき大きな船を造ります。
ところが大きな船は大量の銀が必要でした。
地上の人は空の銀ばかり見つめ地上の銀が無くなって居たことに気が付かないのです。
月はきらきら輝き、地上の銀と比べものにならないくらいでした。
地上の人は銀を積めるだけ積んで船をだしました。
地上の銀はなくなっていましたが月にはまだまだ銀があるのです。
少しくらい、少しくらいと使っていくうちに月はどんどん欠けていきました。
丸い月はいつの間にか半月へ、そして今では三日月へ
地上の人に喰いつぶされた月は軽くなり地上に引かれ落ちるしか無いのです。
手を伸ばしても届かなかった、かの星は目の前に迫って居るのでした。
しかし、あんなに望んだのに落ちる銀の星に手を伸ばす人は誰もいないのでした。
ここまでよんでいただきありがとうございます。
記念すべき初登校、いえ初投稿です。
好きなように書いた結果がこれです。
中国が月に着陸したと聞いて思わず思い浮かんでしまったお話です。
多分いえ、確実に月は銀じゃないですがこれはフィクションです。
気にしないでね!
本当にありがとうございました。