ヴァルキリー
ボクたちは名古屋駅を下車すると宝蔵院工業愛知研究所と足を運んだ。
「お腹が減りましたね。先輩まだ着かないですか」
「もうすぐよ。アオイちゃんひなたに何かエサをあげて」
ボクはペットじゃないよ。それに今何か食べると豪華な食事に支障がある。
「我慢します。!でも、なんか煙が上がってますよ」
B.B.Q.の準備でもしてくれているのかな、なんてことはなかった。戦闘が行われていたのだった。
「研究所が襲撃に受けている見たい。ここで待機するわよ」
ボクたちは研究所の建物陰に隠れその様子を伺っていた。敵の数はそう多くはなかったせいぜい十数匹だがオーガマスターやゴブリンキングに鋭い牙を持つヘルハウンドたちだ。
「あれは結構な戦力ですよ。私たちはどうしましょう。鬼無瀬先輩、ご指示を」
アオイがすぐ近くまで偵察に向かいもどってきたのだ。
「研究所の人たちを逃がす陽動作戦をしましょう。あなたたちに負担をかけるけどお願いしていいかな」
ボクはすかさず
「命令してください。ヤジロウ、ミザルの準備よろしく」
前に出て見ると、獣魔たちがポンポンと面白いように吹き飛んでいっている。誰かが先に戦っている?敵の数が減っていくとその戦っている人の姿が見えてきた。
「ヴァルキリーだ!ヴァルキリーが闘っているよひなた!」
アカネの言うヴァルキリーはボクがユートガルト・オンラインで使っているアバターだ。ほんと!ボクはそれを見ようとさらに近づこうとしが、あることに気が付いて立ち止まった。確かめるためクンと鼻を嗅いだ。間違いない間違えるはずがない。猛然と敵の中に飛び込んでいった。
「ひなたー無茶しちゃダメ!引き返しなさい」
先輩ごめん、言うことは聞けないよ。
「ママ~!!!」
戦う人物に抱き着いていった。どうしてここにママがヴァルキリーのコスプレをしているのかわからなかったががぜん力が増してきた。
驚いた顔をしたヴァルキリーはボクを受け止めてくれるのかと思ったら腕を掴みオーガマスターに投げつけた。
「了解!」
ボクは渾身の力でオーガマスタを蹴り倒し瞬殺した。ヴァルキリーはバッタバッタと残りの獣魔たちを打倒してしまった。
あたりには魔石が転がっていた。僕も三体は倒したけどね。いきなりギュッと抱きしめられたママだ。
「ひなちゃん、会いたかったわよ」
思いっきり何度もキスされた。
「ママはどうしてここにいるの、それになんでヴァルキリーなの」
ママを触りまくるがケモ耳も尻尾も本物だった。
「ママが怖くない」
「なに言ってんのかっこいいじゃん」
「あらそう、よかった。でもひなたもカッコよかったわよ。さすがわが娘」
またまたキッスの嵐ベロベロ嘗め尽くされた。
「あの~お取込み中すみませんがあなたはひなたちゃんのお母さんですか?」
「そうだけど、あなたは」
「この子たちと旅をしている自衛隊の鬼無瀬です。初めまして異世界でのお話は聞き及んでおります。素晴らしいご活躍で尊敬しております」
先輩はママの両手をぎゅっと握って振り回していた。
「でも女将さんはどうしてここにいらしたんですか」
「アオイちゃんもアカネちゃんも元気だった。それにジロー君もそれとあなた誰?」
「大神輝夜君だよ」
「オオガミにカグヤ?なんで合体しているのそれにその匂いはカグヤねどうして男の子なのかな」
ボクはママに説明をした。
「へーへーよくわかんないけど久しぶりね、カグヤちゃん、よかったわ会えて」
急にママの耳がピンと立っていた。
「みんな私の後ろに隠れて」
ママがすっごく怖い顔になった。




