陰謀論
大分昔に作ったお話です。よろしくお願いいたします。
俺の名前は影村 真介。
元々、陰謀論何て言う物があること自体全く知らなくて興味がなかったのだか、2011年3月11日に起きたあの大震災がキッカケだった。
自然現象にしては何かがおかしい? と疑惑を抱いた俺はインターネットで人工地震というキーワードにたどり着いた。
そこから俺は陰謀論にはまっていき今では近々起きている地震は全て人工地震なのだと考えるようになっていた。
俺の推理ではこの世界には全ての黒幕であるイル◯◯ティーが存在していて、そいつらが断層に爆弾を仕込んで爆破させ断層を刺激させて地震を引き起こしていると考えている。
どうやって爆弾を爆破させ断層に刺激を与えるか、それはアラ◯カに存在している最終兵器である地震発生装置を使っている。
HA◯RPと言って強力な電磁波光線を空に向けて発射し、その強力な電磁波光線を地球の電離層に跳ね返すと、断層に埋めてある爆弾に刺激を与えて爆破させ断層に刺激を与えて爆破させ大地震を引き起こすのだと考えている。
しかもこの断層に埋めてある爆弾はただの爆弾ではない、奴らが密かに開発を進めていたであろう世界でもっとも凶悪な爆弾である純粋水爆という物。
これらを使って今まで奴等イル◯◯ティー共は悪さを働いてきた様だったが、インターネットという魔法によって存在自体が暴かれている。
残念だが、彼らが敗北したということだ、悪いことはいずれ暴かれていく。いつまでもそんな凶悪な行為をこちらが放って置くわけがない。
放置は奴等に舐められるだけだ!! その感情に従い俺はこの真実をインターネットに流すことにした。
気分は最高だった、自分の心の中は勇敢な行動に出れた優越感と勇者への道を一歩踏み出せたような気持ちになれた。
そして俺はナンパ目的で若い綺麗な女の子二人に声をかけ、格好良く見せようと得意気に人工地震への陰謀論を語り出した。
俺はインターネットで真実を知った数少ない人間、どうだ君達お嬢ちゃん、俺様は格好良いだろうなどと俺の心の中は優越感で募っていた。
だか返ってきた言葉はなんと!!『何、あんた気持ち悪い!!』だった。
大きいショックを受けた俺、その女達は去り際に『アイツ超キモい』を連発して去っていった。
せっかく真実を教えてやったと言うのに、なんて言う分らず屋な女達だ!! 怒りを抑えれない俺はすぐに家に戻り、パソコンを付けてインターネットを見て見る。
全くここに真実が書いてあるというのに何故分かろうとしない、やはりあの女達もマスコミという悪に操られたB層達なのだろう。
この俺のように自分でインターネットで調べ、そして真実にたどり着いた人間こそ本当のA層なのだ。
それが分からんとはマスコミに操られているアイツら女共もB層の塊なのだろう……俺はあの女達に非常に腹が立っているし、何て平和バカなのだ。
俺の怒りが収まらないところにたまたま書き込みの情報が目に入ってくる。
そこに書かれていたのは最近、赤い着物を着た怪物の顔をした妖怪が出現しているという書き込みだった。