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永遠の出逢い、瞬間の別れ

作者:鳥辺野 九
僕が出会った一人の女。彼女の名前は紅緒と言った。
初めて出会ったのは新生児室。ガラスの向こうで頬杖をつく彼女。
幼児時代にでかけたショッピングモール。警備員室でタバコをふかす彼女。
台風に見舞われた幼稚園の校庭。赤い傘を斜めにかざす彼女。
小学校の屋上の給水タンクの上。ジュール・ヴェルヌを読む彼女。
中学校時代に見つけたホームページの画像。つまらなそうに佇む彼女。
高校の同級生につきまとわれた輸入雑貨屋。僕より背が小さくなった彼女。
いつ出会っても、僕の記憶の中の彼女とまったく変わっていなかった。黒く長い髪。笑っていない顔。甘い煙のタバコの匂い。
彼女は常に僕のそばにいた。いつもの顔で、いつものタバコの匂いを撒き散らして、いつもどこか寂しそうにしていて。
ある日、僕は気が付いた。彼女は歳をとっていなかった。
僕はいつも彼女を探していた。
2009/09/20 20:17
2009/09/23 23:24
2009/09/25 23:04
2009/09/29 22:16
2009/11/01 18:02
2009/11/06 21:14
2009/11/09 21:15
2009/11/13 22:38
2009/11/17 21:12
10
2009/11/24 20:52
11
2009/11/27 21:16
最終話
2009/12/04 21:37
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