1-7 迷宮少女と世界地理
あとちょいで100アクセス突破!ありがとうございます!(17:53現在99アクセス)
やったぜ間に合ったぜ!
第一章はあとメタ会やって終わります。これは明日に予定してます。
棺は黒く地球にあったのと同じような形をしている。
縁は金で彩られいかにもこの中に何かないか入ってますよという雰囲気がある。
サタンが言うにはこの中に「姫」。噂では「呪われた巫女」がいる。
はたして真相はどうなのか。これから確認をしようとしているところだ。
……まあここまで長ったらしくしているのには訳がありまして。
「──ほんとに開けていいのこれ?」
だっていかにも開けてほしくなさそうじゃん。
何か儀式があるのかもしれない。というわけでとりあえず様子見。
「サタンがここまでお膳立てしたのにまだ躊躇う気?」
「だって最初開けてほしくなさそうだったじゃん」
……ちょっと待て?
「入ってて喋れんの!?」
「そっち!? ……まあその通りではある」
遮音結界張ってるのが普通だし、といいつつ彼女は外に出る。
待て待て普通に出れんじゃん。
俺の覚悟無駄だった……
「始めまして。私はアイリューリア・プレストリィ。職業は<巫女>」
「カズヤ。職業は<帰還者>」
名前長ぇ。いかに漢字が素晴らしいかわかるな。
というか巫女って職業ほんとにあったんだ。知らなかった。
俺より短い(ここ重要)がそれなりに長い紅い髪に緑の瞳。髪の毛の上? には瞳と同じ色の大きいリボン。
顔は整っていて、服は巫女服を姫風にアレンジしたような感じ。スカート? を止めている大きいリボンは髪の毛と同じ色。(語彙力って素晴らしい。そして欲しい)
「カズヤ。私はリアでもアイでも呼んで」
「わかった、リア」
自己紹介も終わり、話題はここに来た理由についてに移る。
「……嫌われてる理由がわからない?」
「うん。大体初対面」
「ちょっと待って」
そういうとリアは祈るような体制になった。スキルかな?
巫女は初めて会った(当たり前)ので興味がある。
数分して、リアは顔を上げた。
「原因はいろいろあるけど、悪い噂が流れているのが一つ。もう一つは洗脳。それ以外はわからない」
「全く見当がついてなかったから、かなり助かる」
洗脳かー。なるほどありうる。
じゃあ違う都市に行くのが一番かな?
ここを出ないと話にならないわけだけど。
そう伝えると。
「ここを出る……確か、こっち」
道わかるのか。助かるな。……というか何でわかるんだ。
案内に続いていくと、魔方陣があった。
これで外に出られるのか。メモメモ。
アイテムボックスに全部入れてきたからな。持ってきたのがノート類でよかったよ。
外に出ると、そこは森の中だった。
「ここは……怠惰の森」
「怠惰?」
七つの大罪かな?
確かエジプトが始まりなんだっけ?大罪って。
話を聞いてみるとファンスは十何個かの国でできているが、そのどこにも属さない土地が八つあるという。それらは大罪の名前を冠するらしい。
森、湖、砂漠、海、雪原、草原、山脈だ。森は二つある。
そのうちの一つがここ、<怠惰の森>だとか。
なんでも魔物が人を襲わないらしい。
危害を与えられた時以外はスルーらしい。確かに怠惰だな。
そしてここはシガール王国の近くにあるらしい。
出口がここだったのかな。
話し合った結果ここからシガール国王都に向かうことになった。
木の枝を折って取ってきて(どっちも切ることができないので)<工作>を使う。
今回は釣り竿やはしごを作った。釣り竿は糸がないと使えないが。
たまに出てくる魔物の名前や弱点を教えてもらいながら王都を目指す。
「じゃあリアは俺のことを手伝ってくれるのか」
「邪神は深く堕ちてなければ浄化できるみたい。ついて行って、浄化する」
おお。戦わなくていいルートができた。
「そうとう弱らせないと使えないけど」
やっぱり戦わないとダメか。
魔物が襲ってこないという特性を生かし森を突き進む。
たまにでる魔物はヘルファイアで焼いたり木の枝で倒したりする。
レベルも上がり、食料も手に入る。人に優しい森だな。
AGIが高い俺と、危険察知で調べるとレベル25くらいあるらしいリアは日が暮れる前に王都に帰ってこれた。
しかし警戒されてるかもしれないので擬態を使いつつ王都に入る。
他の人には付与できないので俺一人の潜入だ。
それを使い人々の会話に耳を傾けると俺はもう死んでいるらしい。
ついでにリアの情報を探ってみると、近々100階層までまた潜って巫女を討伐する流れができているらしい。それに勇者組も一緒に戦うらしい。
まあ俺は生きてるしリアも迷宮にいないわけだが。
そんな情報の中に、気になる話があった(デジャブ)。
「……王都襲撃?」
物騒な話が出てきたぞー。
第二章は帰宅スキルを極めていくそうです。
ついでに勇者組も登場予定。
(勇者の出番を増やすためにシガール王国に帰ってきたとか言えない……)