2-5 戦闘中の憑依、さらに神様
ああーーー戦闘部分書くのツライ。けど思ったように書けて嬉しい。
しかし遅れました。後悔はしていない。
小屋に帰ると、朝食の準備がされていた。
「おかえり」
「……おう」
そのまま、朝食を食べ、スキルの訓練をすることにする。
数十分後、リアが訓練に入ってきた。
リアのいつも緑色のリボンが青くなっている。なんでだろ?
「……頑張る」
何を頑張るんだと思いつつも訓練は続ける。
で、さらに数十分後。
「……行ってくる」
リアが依頼のため離脱。どう狩るのかは不明だが。
何しようか……大体やること終わったし。
んー……準備でもするか。
木の枝とー、石と、岩。
あとは……木の葉でいいか。
「<工作>」
……よし、成功。これを襲撃の時にたくさん作ればおけ。
そんな感じで準備や実験を繰り返していると、リアが帰ってきた。
「……ちょっと、勝負」
「なんで?」
「確認。カズヤが強いのか」
「……場所、移動しようか」
俺はそこまで強くないが、弱くはないと思う。
避けることについてはいい感じだからな……いろいろと。
移動して、ここはいい感じに開けた場所。
「……始める」
「<高速移動>変化:5倍<味付け>変化:AGI+16」
「<攻撃の祈り><器用の祈り><知的の祈り>」
最初はバフかけから始まる。重ねられるのいいよな。
「<天候変化>変化:酸性雨」
「<天海の守護>晴れの願い」
そういう感じか……なら。
「<工作>」
落とし穴をしかける。
中に岩や石を入れてある。木の葉の軽減処理済みだ。
とにかくたくさん作る。作れるだけ作る。
「<擬態>」
「<剣の祈り>召喚:『妖剣シディルラフェル』」
出てきたのはロングソード……だっけ。全長80センチメートルの、幅広で肉厚の刃を持つ。
なんかの小説で出てきて調べたことがある。
それの禍々しいバージョン。妖剣だから当たり前だけど。
「命令:スキル破り、追尾」
物騒だなおい。かなりマズい。
ここまでガチだとは思ってもみなかった。
「<転移>!」
「そこ。行け」
足元に刺さり、擬態が解かれる。
ピンポイントで当てる……思考か!
だったら。
「固定転移」
俺が意識するのは木の上。
その実、反対方向の岩の上に転移する。
地図化の第二技能、マーキング。
その地点に転移をすることで、意識したところとは違う場所に転移する。
「……仕方ない。<憑依>天海神」
「んな!?」
その後、リアは倒れる……が、起き上がる。
「おー。久しぶりだな。これ使ったの」
俺と同じような声が聞こえた。
少年のような男の声が。
「始めまして、かな。俺は天海神……天海神カイティラクル。天気と海、そして風を司る」
「俺はカズヤ。不死身の人間だ」
「おお、不死身は初めてだな。鬼とかはあったことあるけど」
「鬼?角が生えてるやつ?」
「そうそう、あいつはあんまり鬼らしくなかったな」
面白いな。鬼らしくない鬼。
「まあ、話はここまでかな」
「ああ、準備も整ったし」
「「第二ラウンド、開始」」
「最初はこっちからいくぜ?『天候:サニーレイン』」
晴れ……太陽が出ているのに雨が降る。
「なら……<軌道変化>」
「『突風:アジャストフロー』」
軌道を変えてみたが元に戻された、まあこれは大丈夫。
元々あっちの陣地だしな。
「<擬態><転移>」
「へぇ、面白いな……『天候:スノウウィンド』」
擬態して転移したのに、雪のせい……あ。
「<分身>」
よし、これで誤魔化せた。
「俺を騙すのにはまだまだ早いぜ?『召喚:神器「海運風水貫刀」』」
刀。それも、最上級……神器。
これ、分身でも誤魔化せない……よなあ。
抜刀はされていないが、風を模した鞘と、エメラルドグリーン色(何色だよ)の柄から見るに、一撃で死ぬんだろうなあってことがわかる。
「ん、あそこか。──『海戦流抜刀術、火照命』」
【熟練度】隠れシステム。上がると、いろいろ自由になります。