2-1 企みと巫女と神様
今回二話目です。
昨日一日で今までのアクセス数の総合を越えてきたんですけどなんか嬉しい。
第二章です。よろしくお願いします!
所詮噂なので真偽はわからないがそういう噂があることは確かだ。
他にも情報を集め、怠惰の森に帰る。
「どう?」
「王都に魔物が襲撃してくるとかいう噂があったぞ」
他にも魔物や物流に関しての情報をリアに渡す。
「……襲撃が確実に発生することがわかるならあてはある」
「確実に、ねぇ……」
俺もそんな未来視のようなことはできない。
なんかいい方法ないかなぁ。助けて神様ー!
……なんかリアがジト目で見てきた。なんで?
「あまり軽々と神に願わないほうがいい」
「だってこれは仕方ないじゃん……え?」
今すげーナチュラルに心を読まなかった?巫女にそういうスキルあるの?
「さっきから夜想神様が読んでる」
「暇なの神様」
「一部の神様だけだと思う」
一部の神様は暇……じゃあとりあえず一攫千金したいんだけど案とかある?
これから情報収集だけでなく怪しまれないためにもお金は必要だと思う。
だから今の俺達ができる方法で金稼ぎしたいなと。
「そういうことは自分で考える……マジックで金稼ぎ?天海神様、カズヤが貴方様のようにマジックがうまいとは限らない」
「へぇ、マジック?一応できるよ。……なるほど、能力を使うのか」
「?」
リアは不思議そうな顔をする。
まあ頑張って仕込んでみるさ。
翌日。
「いやー神様すげえ」
「よかったのかな」
俺達は入れ物の中の貨幣を見つめながら呟く。
結果から言うと、不死能力を使ったマジックは大成功だった。
こういうのって他の人にはできないからなあ。
例えば、ヘルファイアで体を燃やしたり(分身を燃やして本体は隠れる)、人体切断(地球のと同じ)などの単純なものだ。
まあ再生能力を使うってのは他の人でも思いついたと思うけど、そのあたりは分身+擬態で何とか誤魔化せる。
スキルレベル上げにもなるし。
種も仕掛けもない(?)マジックは民衆にうけ、それなりの金を得ることができた。
ファンスの金の単位はキア。大体1キアが10円だ。
今回は1000キアほど儲けることができた。パン1個が10キアくらいなのでまた稼がないといけない。
金銭管理はリアの担当になった。
「カズヤは賭け事に使いそう」
「んなことしねえよ!」
「マジックができる人は大体詐欺もできる」
「その基準誰だよ」
「? 天海神様は詐欺とマジックの神様」
「なんで天海神なんだ」
リアの話では天海神が司るのは天気(空)・海(水)・風。賭け事などは楽音神という音と娯楽を司る神がいるらしい。
しかし天海神は趣味の範囲でよく賭け事をするので、長期的ではなく一発逆転を狙いたい人は天海神に願うらしい。
「神様って何賭けるの?」
「……この前は供え物を賭けてた」
なんつーか罰当たり?な神様だな。文句とか言われないのか。
「人によって信仰対象は違うから。あと供えるのは神様の好みの物」
「ふーん……またか」
人の心が読めるって有利だよな。神様スゲー。
その後もそんな感じの会話をしつつ森に帰る。宿代がもったいないからな。
それにここにはちゃんと小屋を建てたので宿をとることもない。
「風呂」
「贅沢だな」
風呂は別に庶民でも入れるし、一軒家にはつきものであるがここでは贅沢なこととしている。
だって風呂場の場所に必要な材料が多い。それに一回入るごとに大量の水が必要だし……
一応巫女のスキルに<浄化>はあるらしいが、気分の問題なのだそうだ。
まあ俺も入ることにはなるが……後水処理は<浄化>でやるので要らないんじゃないかとは思うが。
王都襲撃が実際に起こることを言えば金の問題は解決するらしい。
なのでまずは証拠集めかなあ。信じてはもらえないだろうし、信じてもらえるのだとしても証拠は必要だろうし。
【固有スキル】本人の職業に関係するスキル。その人が生きている間、同じ固有スキルは得られない。職業と同じように判明する。
【お願い】
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リア「大丈夫。アクセス数が増えるだけでだいぶニヤニヤしてるから」