03
「学校に入学しませんか?」
「学校?僕が?」
マスターの言葉に13は小さくうなづく。
「そうです」
「別にいいけどどうして?」
「墨くんをそばに置き監視してほしいのです」
「監視?なんで?この間のイジメの件で守れていると思うけど。
監視まで必要?」
「貴方には話さないといけませんね」
「うん?」
「彼は左目で未来を見て、右目で過去を見みることができます」
「あー、そういうこと。
戦争に使えるからテオスに暗殺されるかもってこと?」
「そういうことです」
「でも、未来が見えるんじゃ……ってそっか左目は眼帯をつけていたね」
「はい、その眼帯は特殊でして条件を満たさないと外せません」
「そっか」
「そういうことです。ちょっと厄介です。
テオスにしてみれば懐柔してしまうことも可能ですが、殺したほうが楽ですしね」
「そうだね」
「なので怪しまれず。堂々と護れるように4月から彼と同じ学園に入ってください」
「わかった」
13は小さくうなずいた。
「そしてこれが貴方の戸籍です」
「戸籍……?そっか学校に入るのに必要だもんね」
13はそういうと書類をペラペラと見る。
「美神 十三?」
「はい、名前はこちらで決めさせてもらいました」
「そっか」
「貴方はこれから十三さんです」
「うん」
「4月6日に入学式の予定があるので忘れないでくださいね」
「うん」
十三はそううなづくとトマトサンドを食べた。