野郎の遺言
この作品は作者の短編処女作で、なんの思い込みもなくとりあえず書いただけの作品になります。
どちらかと言うと黒歴史にしようか迷うレベルのやつなので読もうとしてる方は覚悟してお読みください…
作者は一切の責任をおいかね…ゆっくり読んでください~(笑)
「なあ、今日面白いことあったんだぜ!!」
こいつの名前はケンといい、僕の小さい頃からの幼なじみで、ケンと僕が高校3年の時の話である
いい忘れていたが、話しかけられたお前は「誰なんだよ?」と思う人がいると思うが念のため解説すると僕はケンの幼なじみのタクミというもので、言ってしまえばこの物語では主役?みたいな立ち位置だと思ってもらってもかまわない。
話し方から見てとれるよう僕はズブズブのオタクだ
オタクの中でも、顔は整っている方だとよく言われている(自分の中では)
まあ長話もなんなので、現在の話に戻ろうと思う…
いつものように唐突に話題を降ってくる顔の整ったイケメンが話しかけてくる
「どうしたんだ?またいつもみたいなあんまり面白くない話か?」
というと、僕の机の前に回ってきて彼がこういう
「まてまて! 面白くないかどうかは話を聞いてみてからにしろよな?」
薄ら笑いをしながら彼はこう続ける…
「昨日俺が寝てるときによ、幽霊を見たんだよ!」
僕は少し興味があり気にこう返す
「それで?」
彼はこう続ける
「あれは確か~、深夜2時?とかそのくらいの時間だったと思うが、そのくらいの時間に突如金縛りにあってよ~」
僕はこう返す
「幽霊にあった人が生きてるってことは、まあ先が想像できるわな~」
彼がちょっと気にしながらこちらに返す
「うっせーな~、とりあえず聞いとけって」
そして続けて話をする…
「金縛りにかかってよ~、かかった時に気がついたんだけど、ありゃ前々溶けねーんだわ、まあ目の前に幽霊が出るまで自分が金縛りだったことにすら気づかなかったんだけどよ~」
僕は彼が見た目通りの脳筋野郎だと言うことに少し呆れてきた
そんな反応を余所に彼は話を続ける…
「んで目の前に幽霊が出てきてこう言うわけ
「私の……かえせ……」って言うわけよ」
僕は少しビックリしながらこう返す
「今の話じゃこのあとどう生きて学校に来るか分かったもんじゃねーな」
そして笑いながら彼がこう返す
「ハハハ、俺もあん時はそう思ってたは~、でもそのあとの幽霊の言葉で、とりあえず今は連れてかれないんだろうな~とは思ったけどよ?」
疑問に思いながら聞いてみる
「えっ?なんか重要なこと言われたん?」
彼が少し悲しそうな目でこう言う
「実は幽霊が言うにはよ?「かえさないなら、お前の一つしかない大事な物を奪うぞ…」って言ってきたわけよ」
半信半疑の状態で僕が返す
しかしこの時、僕がしっかりと話を聞かなかったことを後悔することとなるのだ
「ヤバイじゃん?思い当たる節があるなら早く返してあげれば?」
ニコッ、と笑い彼がこう話出す
「それもそうだよな!つまらん話して悪かったな!」
僕はよく分からなかったが、そこに先生が来て授業が始まったためその場では話すのが最後となってしまった。
ケンとはクラスが違い、僕も今日は忙しかったため、ケンとはいつも通り、放課後に会うことになっていた
下駄箱の前でケンを待っていると、前からケンが歩いてくるのが見えた
僕は前から歩いてくるケンに声をかけた
「おーい! ケンよ~」
すると彼は近くまで歩いてきて小さい声でこう言った
「すまん、今日はやることがあるから先帰るわ」
珍しいな…と思いながらも僕も気をつかい、それを承諾した
「了解、じゃあまた今度な」
僕はこの時なにを思ったのか、年齢を偽り宝くじを買っていた。
ケンと帰る時には代替それなりの悪いことをやっていたから、このくらいのことは朝飯前だった
そして次の日、いつも通りの朝が始まり、いつもよりも30分も早く目覚めた僕は、ケンの言っていた話が気になり、早めに学校に行くことにした
すると、いつもは学校にギリギリにくるケンも今日だけは早く、いつもの30分前に登校してきていた
僕は気になった昨日の話を挨拶がわりに聞いてみた
「おはよう! 昨日の朝の話、結局どうなったの?」
笑いながら返す
「まだ気になってたのか?あんな話嘘だって!そんなことよりまだ時間あるから、久しぶりに屋上で話さねーか?」
まだまだ時間があると分かっていた僕は、快くこう言った
「懐かしいな~、久しぶりにあの場所で話すか!」
僕も乗り気だった、僕らにとって屋上というのは、なにかあれば屋上に集まるという、二人だけで話したいときにくる唯一の場所だった、今思えば昔からの楽しい記憶である
そして僕らは30分という時間が、まるで1分に感じるかのように楽しい朝の時間を過ごした…
あと10分でチャイムが鳴るという時に彼はこう言った
「用事思い出した、今日は楽しかったわ、また今度な?」
とすぐに何処かに行こうとする彼を見て僕は
「そんな急がなくてもまだ10分もあるぜ?」
と、余裕の表情で返した、すると彼は、
「じゃあトイレ行きたくなったわ」
と露骨に話を替える、それに僕は
「なんかわからんけど、まあ忙しいのな、じゃあまた今度ここで話そうぜ?」
当たり前のように言うと彼は、なにも言わずこちらにニコッっと笑って去っていった
珍しいこともあるな~、と思ったがそれ以来ケンの姿を見ることはなかった
そして僕は教室に戻ると、先生に呼び出された
僕は先生に聞いた
「いきなり呼び出してどうしたんですか?もしかして僕、なんか悪いことしました?」
先生は大きいため息を着いたあと、重い口を開いた…
「タクミ君、単刀直入に言うが、君の友達のケン君が、昨日の夜血まみれの死体になって発見されたそうだ…」
衝撃のあまり僕は言葉を失った…
「うそ……だろ…?」
先生は冷静な口調で続ける…
「一番仲良くしてた君ならなにか知ってることはないかい?」
混乱しながらも先生の冷静な口調に僕も少し冷静になる
「すみません、先生僕はなにも分かりません…」
僕はこの時なぜ昨日のケンの話をしなかったのか、僕は分からなかったが、今思えば気が動転していて頭が上手く回らなかったのだと感じた
先生は僕を気遣ってか、こう返した
「そうか……今日はもう帰りなさい、君が辛ければ、1週間ほど学校を休むのもいいだろう…」
僕は先生のその言葉を聞いてお礼をし、今日は学校を休んだ
今思えば可笑しな話だ、何故なら今日学校の屋上で30分間ではあるが、ケンとは話したばかりだったからだ。
割りきることのできない僕は
僕は自分なりにケンの死因を調べることにした。
調べた結果、ケンはあの日、僕に幽霊の話しをした日の前の日に、パワースポットである石を取りに言ったのだという。
その石は言い伝えで、その石を使うと大事な物1つを失う代わりに、その代償にみあった物を叶えるという
その時ケンの願ったのはおそらく、自分の家に大量のお金が来ますように、と願ったはずだ。
なぜそれが分かるかと言うと、前に買った3枚の宝くじの中の1つが、1等の3億円当たったからだ。
なぜケンじゃなく僕に石の効果が出てるかって?
それは今日届いた差出人不明の手紙に書かれていた
おそらくこれは、ケンが殺される前に書いた手紙だと思われる手紙にはこう書いてあった。
「俺がこの世にいないことを不服に思っているかも知れません、その件についてはほんとにごめん。
詳しいことは今から書いていこうと思うが、正直なにからかいていいかわからない。
冗談なしで書くとすると、俺はあの話をした前の日にほんとに幽霊にあっていたんだ。
嘘をついて悪いとは思っているが、その幽霊にこういわれてんだ、「その石を夕方迄に返さないなら、お前の願いを叶えることはできず、お前の1つしかない大事な物を奪うぞ」そういわれた俺は、今からその場所に向かうつもりだ。
西の祭壇に向かおうと思うが、もう時間的に間に合わないのは分かっている、だから代わりに石を返して来てほしい。
あからさまに怪しいのは分かってるが、俺の代わりに頼めるのはお前しかいない。
ルールがないなら代わりに俺の願いと命をやる、頼む友達の最後の頼みだと思って聞いてほしい、石の場所は幽霊との契約で言えない、後は頼んだ、親愛なる俺の親友へ。」
手紙はここで途切れていた
僕はこの手紙に手がかりがあるのはすぐ気がついた。
何故なら昔から一番伝えたいことは「初めと、○」の後に書くのが僕らの約束だった
僕はその通りに解読し、その場所に着いた。
その場所は、思い出の場所だった。
その場所の端に石があった、僕はその石を昼間の間に、祭壇へ返したのだった
その石をはめ込んだとき、微かに言葉が聞こえた気がした
「ありがとう」と、
きっとあの時僕と話をしたのも、あいつが僕に心配させないためだからなのだと、僕は思った。
結局あの野郎がやろうとしたことは分からない?
結局作者にも誰にも分からない終わりかたをしてしましたが、この物語をのオチ的なのが見つからなかったのが本当に申し訳ないです。
長編もやろうとは思うけど…やるときはもっと実力をつけてからやろうと思います。
野郎だけにね(笑)




