7話〜魔王軍幹部ゲンティムとの最終決戦~
こんばんは、ふっかです。今回で第1章終わりです。それでは第7話どうぞ。
しばらく走った後、俺は黒い砦みたいなのを見つけた。
(ここがゲンティムの砦か。よし、入るか。)
俺は、目の前の階段を登った。途中、大量の魔物に遭遇したが分身を使い何とか倒し大きな扉を開けた。
「お前が魔王軍幹部のゲンティムか?」
「誰だ!」
「俺はお前を倒す者だ。」
そう言って俺は、ゲンティムに斬りかかった。
「いきなり斬りかかってくるとは。だがまだまだだな。俺には魔力障壁があるんだ。生半可な攻撃じゃあ全然効かないぞ。」
そう言ってゲンティムは俺に魔力砲を放ってきた。
「グハッ!!」
俺はその場に倒れた。
「クッ!!まだだ。まだ負けない。負けてたまるか。」
「ほう。まだ動けるか。」
「《分身》そして《サンダー》 」
俺は分身してゲンティムめがけて雷の雨を落とした。
すると3撃目までは余裕そうだったのが、4撃目から苦しみだした。どうやら魔力障壁が壊れたのだろう。
「グッ!!魔力障壁が壊れた...だと…」
「どうやら俺の勝ちのようだな。」
俺はそう言ってゲンティムに斬りかかった。
「じゃあな、ゲンティム。」
俺はゲンティムに最後の一撃を見舞った。
「うわあああああああああああぁぁぁ」
ゲンティムは断末魔の叫びを上げ消滅した。
「うッ!」
俺は倒れた。
その頃、エルフの里では
「姉様っ!」
「ミラっ!元に戻ったのね。」
「元に戻った?どういうことですか?魔王軍幹部ゲンティムが現れた後どうなったんですか?」
「実は、ミラはゲンティムに操られていたのだ」
「えっ。本当なんですか?」
「ああ。だが、冒険者のユウキとその仲間がゲンティムを倒すために協力してくれたのだ。あっ。ミラはここにいてくれ私はユウキを迎えに行ってくる。」
そう言ってアリシアはユウキのいる砦に向かった。
砦につくとアリシアはユウキが倒れていることに気がついた。
「ユウキ、大丈夫か?おいしっかりしろ。ダメだ。返事がない。とりあえず里に運ぼう。」
アリシアはユウキを里に運んだ。
「アリシアさん。ユウキさんはどうしたんですか?」
アリシアが戻ってきたことに気づいたエミリアはアリシアに近づいてそう言うとユウキが背中におぶられているのに気づいた。
「酷い怪我じゃないですか!早く治療しないと。」
エミリアはそう言って、アリシアに王宮の客間を借りユウキを治療することにした。
「とりあえず治癒魔法をかけたからあとは目を覚ますのを待つだけです。」
三日後
「みんな、ユウキが目を覚ましたぞ。」
「「本当ですか?」」
「ああ、早く行ってやれ。」
「「はいっ!」」
2人はそう言って、ユウキの元へ向かった。
「ユウキさん、大丈夫ですか?」
「ああ。ありがとう。」
「お礼ならアリシアさんに言ってあげてください。砦からユウキさんを運んできたのはアリシアさんですから。」
そう言ってエミリアはアリシアを呼びに行った。
「どうしたユウキ。」
「砦からここまで運んでくれてありがとうございます。」
「いや、お礼が言いたいのは私の方だ。ゲンティムを倒してくれてありがとう。それと、私をユウキの仲間に入れてくれないだろうか?今回の件で魔王軍への恨みが強くなったからな」
「いいですけど、エルフの里はどうするんですか?」
「ミラに任せる。ミラ、お願い出来るか?」
「はいっ!任せてください姉様。」
「そういうことだ。いいか?」
「そういうことならいいです。」
というわけでアリシアが仲間になった。
「仲間になるんだから敬語はやめてくれ。」
「わかった。改めてよろしくアリシア。」
翌日、俺達は旅を再開することにした。
「ミラ、それでは行ってくる。」
「姉様お気をつけて」
(妹か。そういえば愛梨紗は元気にしているだろうか。)
俺達の冒険はまだまだ続く。
次回から第2章始まります。
魔法解説
サンダー 相手に雷を落とす。(分身して使うと分身の数だけ落ちる。)