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恋愛、友情

私じゃダメなんだ

作者: 星宮 空音

ねえ、最近会いに来てくれなくなったね。私に魅力がなくなったから?


私を面白いって言って評価してくれた人がいたときは私に会いに来てたのに。もう私に価値はないの?


私が産まれたすぐ後は毎日のように来てくれたよね。毎日のように私達だけの物語を紡いで。楽しかったよ?


ねえ、どうして?

私じゃダメなの?


最近、新しい子が出来たんだってね。私よりその子の方が良いんだ。聞いたよ? 私、殺されるんでしょ?


ねえ、どうして?

どうして? どうして? どうして?


私を産んでくれたあなたはもう私を見向きもしない。私を面白いって言ってくれたあの人ももう私に会いに来てくれない。


ごめんなさい。産まれてきてごめんなさい。


創ってくれたあなたに消されるのなら本望なのかもしれないね。


次に生まれてくるときはもっと面白くなっているから。今度こそは私を完結させてね。


ただ一つ願うなら、次の子は私と同じようにしないであげてね。


ほら、早く、そのボタンを押すだけで良いんだよ。

それだけで私は消えるから。


泣かないでよ。悲しくなるから。

大丈夫。大丈夫だよ。


ありがとう。私を生んでくれて。

さようなら。また会いましょう。

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― 新着の感想 ―
[一言] 返答下さり、ありがとうございます(*^^*)
[一言] こんばんわ!読ませてもらいました!(*^^*) ヒステリック的で読んでいて怖かったです。 なにか参考にされたんですか?
[良い点] 読ませて頂きましたが、すごく悲しい気持ちにはなりますが、自分で作り上げたキャラクターを最後まで大切にしてあげなければいけないって言うことを学ばせて頂きました!
2016/12/25 15:50 退会済み
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