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ひとりぼっちの少女と   作者: ゆめ
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第一章 少女と男の出会い

サヤはいつも孤独だった。ただ誰かに愛されたかった...


中学二年のサヤは、小学五年の時から不登校だ。

学校に行けなくなった原因はたぶん引っ越しだろう。

五年の時に東京から群馬に引っ越したが、人見知りのサヤは

友達ができず、環境にも馴れなかった。

それから毎日八時に起き、九時に学校に行き、十一時には帰ってくる。

趣味もなく、家にいてもただぼーっとしてるだけの生活を送っていた。

サヤはつまらない日常に嫌気がさしていつも刺激を求めていた。

だからといって友達がいるわけでもなく、田舎町だったため遊びに行ける

場所もない。

サヤはいつも「東京に戻りたい」と思っていた。


そんな時、ネットで友達募集の掲示板を見つけた。

そこには自分と同じ境遇の人がたくさんいた。

その日からサヤは毎日学校から帰ってくるとネットで友達を作った。

現実ではなくネットの世界。

なんだって出来た。

イライラしているときは、汚い大人たちを掲示板で探し誹謗中傷。

大人なんてみんな汚い、何も分かってくれないと思っていたサヤは

ブス、きもい、ゴミ...とにかく気が済むまで言い続けた。

彼氏だってできた。

相手の本当の顔さえ知らないのにそんな事をしていたと思うと、

本当馬鹿馬鹿しかった。

でも友達が欲しくてたまらなかったサヤにとって、それが唯一の楽しみだった。


中二になったある日、サヤは学校で嫌なことがありいつもよりイラついてた。

ネットでターゲットを探していると、男を見つけた。

サヤはその男をターゲットにし、いろんなことを言った。

相当ひどいこと言っていたと思う。

すると男から返事が返ってきた。ドキドキしながらそのメールをひらくと

『こんにちは』

えっ?これだけ?

そう思ったサヤは、さっきよりもっと酷い事を言った。すると

『かわいいね、君』

それを見たとき、サヤはなんだか複雑な気持ちになった。

『あんた私が言ってる意味わかる?馬鹿?気持ち悪いんだよ』

そういったサヤは、そろそろキレるだろうと思ってた。

すると男は『わかるよ。』

サヤはなんなんだこいつと思った反面、あれだけの事を言った自分を

否定しなかった事が少しだけうれしかった。


その日からサヤと男の日常が始まった。――





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