表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Time that has been loved  作者: 薫
2/12

1話

「……て」


何か聞こえる気がする。


「…きて」


「起きてってば!」


声と同時に寒気を感じた。


「なんだ由依ゆいか…、寒いから布団を返してくれ」


「いやいや、もう12時だよ?」

「約束忘れてないよね?」


そう言えば今日は由依の買い物に付き合う約束をしていたんだった。


「悪い、忘れてない」


「約束の時間は11時でしたけど?」


腕を組みながら呆れたように見つめてくる…

いや、睨んでいるが正しいのだろう。


「大変申し訳ありませんでした」


「棒読みですけどね」


「なんで俺の部屋にいるんだよ?」


かなでが11時に迎えに行くって言ってたのに来ないからだよ」


「お前は今12時と思ってるかもしれないが果たして本当に今12時なのだろうか?」

「もしかするとお前は騙されてい…」


「うるさいばか」


「すいませんでした」


「おばさんも呆れてたよ?」

「こんな可愛くていい子を待たせるなんてダメな男だねって」


「……だれが可愛くていい子だよ」


「なんか言った?」


「言ってません」

「急いで用意するから少し待ってて」


「奏は慌てると色々やらかすからゆっくり準備しなよ」

「靴下色違いとか、シャツ裏返しとか」


由依は笑いながら茶化してくる。


「悪かったな、そこ昨日買ったゲームあるからそれで遊んどいてくれ」


「寝坊した理由はそれだな」


急いでその場から立ち去った。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ