シコウテキカンカクテキゲンソウテキ・・・
見つめ合うことって、あるじゃないですか。
お互いに身動きがとれないこととかさ。
どこ見てるんだろうね、って、目を追ってみたりさ。
見つめ合っているんだから、お互いじゃないかって。
思ってみたり。
目と目があるから、見つめ合っている気がして。
でも、実は、僕の後ろを見ているか。
僕が、その向こうを見ているかもで。
むしろ、目と目がお互いについているってことすら怪しい時もあって。
目と目に何が映っているのかって、覗き込んで見直しているわけでもなくて。
知ってる。
見てるんじゃなくて、感覚で逃げてる。
雰囲気とか。
空気の流れとか。
僅かな音とか。
逃げたいんだ。
だから、逃げるきっかけを探してるんだ。
現実とか。
明日とか。
そんな、希望に満ちた物から逃げるんじゃなくて。
今、この場をどうするかとか。
そんな、目先のことで手いっぱい。
朝ご飯のことよりも、今日の晩ご飯のこと。
駅のホームで、一番線と二番線を行き来する電車のさ。
何両目に乗れば、涼しいかとか。
そこに、君が乗っているかなんて、どうでもいいこと。
そんな目の前のこと。
キミ、なんて、所詮は副産物。
それって、生きるため?
それとも。
明日、生きたくないため?
耐え抜いた自分が、キライ?
逃げきれなかった自分が嫌い。
だから。
カサカサ。
逃げてるのかな。
と見せかけて、実は襲ってきているのかもね。
ばたばたばた。