この調子で、頑張ろう!...ってそれ本当に思える?
初投稿です。
楽しんで頂けると嬉しいです。
マイペースに更新していきます(*⌒▽⌒*)
「おはよ!」
「ふあぁ...」
こいつ、声掛けてんのになんなんだよその欠伸は...
絶対に、負けないんだから!
私は、
麻倉 花香
高校二年生、十六歳。
私は中学校の頃内気で地味な感じだった。
でも、地味な割に人一倍頑張って、憧れのこの竹沢高校に入ってきた。
自分を変えたくて、必死に勉強を頑張って、竹沢高校に入学してからは、新しい友達と明るく楽しい生活をおくることができた。
この調子で、二年生も頑張らなくっちゃ!
四月の私は、自信に満ち溢れていた。
始業式で、こいつに出会う前は...
***始業式
「ねえねえ!私達、また同じクラスだね!よろしくね、花香!」
女子の私でも思わず(ドキッ)と思わされる可愛い笑顔を向けてくれたのは、立花 夏美
彼女は高校生になって初めての友達で、実は、私にとって人生初めての親友でもある。
夏美は、ショートボブで私とは違って明るくて、異性同性どっちからも人気がある。
黒髪セミロングの至って普通(いやむしろ不細工)な私なんかと、どうして一緒にいてくれるのかなーなんて疑問に思っていた時があった。
高校生になってからも、一年の最初はやっぱり内気だったので、夏美にそれとなく理由を聞くのは少し時間が掛かった。
「花香と仲良くするのはなんでかって?そんなの、友達なんだから当たり前じゃん!一緒にいて面白いし、楽しいし!なんてったって、花香のその透き通る声が一番好きなんだよねぇ~。」
やっと理由を聞けた時は、今までの緊張がほぐれた上に、嬉しかったので少しにやけてしまった。
そういえば、その後夏美に「花香は?私の事どう思ってる?」って、夏美の事散々言わされたっけ...
「くすっ」
「花香~なに笑ってるの~?ニヤニヤ」
あ、いつの間にか自分の世界に入ってた...
「ちょっと、思い出し笑いだよ」
「そうなの?ふーん」
変な人だと思われちゃったかな?
そんなことより、そろそろクラス行かないと...
「それより、早く新しいクラス、いこっ?」
「あっ、そういえばそうだね!
ちなみに、私達のクラス名簿、名前知らない人ばっかりだから、また新しい友達沢山できるかもね!」
「そうだね。」
「もしかしたら、運命の人にも出会えちゃったり...?ニヤニヤ」
「もうっ、何を言ってんのよ!」
話ばっかりでなかなか歩き出さない夏美の腕を引っ張り、新しいクラスに向かった。
階段を上がり、二階にたどり着いたとき
「!?!?」
ふわっ...
一瞬、足元が宙に浮いた。
...いや、浮いたんじゃなくて...つまずいたんだ!!!
嘘でしょ...
何も無いところでつまずくなんて...
頭の中がぐるぐる回転してる内に
やばい、倒れるっっ!!!
「ズシッ」
.... え?
私今転んだんじゃ?
普通「ゴンッ」とか「バタンッ」とか言うよね?
でも痛くないし...というかなんか腰に違和感...
「ねえ、重い。」
え?は?
男の声?
てか、腰の違和感って、手じゃないか!!!!
私は、恐る恐る目を開けてみた。
「いつまでその体制なんだよ。重い。」
腰を掴んでいたのはその声の主の男子。
男子...?