表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/16

怒り

 バカな真似は止めさせないと!美希は王宮を走る。

 罪人の処刑を見たことがある、周りは私に見せないようにしていたみたいだけどたまに見えてしまうのだ、だから人の死には耐性があった筈なのに、なのにあの人の勇の記憶を自分の記憶として見たときは人の死は酷く悲しく嫌な気持ちになった。

「謁見の間ですね!?」

 隣で私の速さに合わせて走ってくれる優衣に聞く。

「はい、そうです。大丈夫ですか?」

「大丈夫です」

 少し胸が苦しい、喉が痛く呼吸がしにくいけど、勇を助けないと。

 勇の記憶を見た私ですらああなんですもの勇は……それ以上の絶望を味わっているはずです。

 勇の記憶は平和で暖かく自分の記憶ではないというのにあんなにも人の死に感情を動かされてしまった。

 途中何人かの使用人と衛兵にあったが無視して走り続ける。

 謁見の間の扉を勢いよく開ける。

 お父さん、あの醜い結婚相手、上級貴族に兵士そして兵に髪を掴まされ白銀の閃光が首に当たりそうな勇、その景色を見た瞬間、頭が真っ白になった。

 私の勇になんて事をするの!!それは激怒、今まで一度たりとも感じたことが無い程の怒りが私の疲れた体を動かす。

「お待ちなさい!!」

 その声は噂に聞くドラゴンの咆哮の如く謁見の間に響き渡る。

 謁見の間に居た全員が私を見る、勇の首は繋がったまま、白銀色の剣は勇の首に着けられ止まっていた、勇の首から鮮やかな赤色の血が少し流れる。

 みんなが見ているがそんなのどうでもいい、私は勇の元に走り寄り抱きしめる。

 暖かい、勇の会ったのはほんの少し前だけどなぜか私は勇の存在が愛おしくそして暖かい気持ちになるのだ。

「何を!?」

 評価、感想などをくれるとうれしいです。

 なるべく早く次のを書く努力はします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ