異世界
勇は私達に自分の事を放そうと考えていた時、私の頭の中に何かが入って来るのを感じる。
それは私の中に入り過去にあった物として私に見せる。
鉄の塊が走る物は自動車、鉄の塔はビル、勇が行っていた学び舎は高校、他にもいろいろな知識が私の中にある。
どれも新しくそして興味を惹かれる物ばかり、時には此処でも活用できそうな知識もあるし、勇の家族、日本語もわかる。
そんな知識を見ているとこの少年が居た世界は平和だった、少なくとも居た国である日本は平和な国だった。
そんな感想を私が持ち始めた頃、一つの記憶が蘇る。
真っ赤な血で大地が汚れ、鉄の塊がまるで死んだ兵士の剣見たく大地に刺さり周りには肉片が散らばり目の前には血で真っ赤になった何かが居てそしてその手には首から下が無い人の頭を持っていた。
「いっ!いやぁぁぁああああ」
何で!?何で!?何でこうなったの?今まであんなに平和で暖かかったのに!勇はこんな経験したの?酷い!こんなのってないよ!何で……なん…で。
頭が混乱してこの残酷な景色が消えては見える、次第に私の意識は闇に沈む。
目が覚めた時、横には優衣が居てくれた。
「美希……」
心配そうな顔が愛らしくそして安心を与えてくれる。
「大丈夫よ、そんな事より勇さんは?」
そう言うと優衣は気まずげなそして迷っているような顔になる。
「実は……」
評価、感想などをくれるとうれしいです。
なるべく早く次のを書く努力はします。