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神様、あなたの推しを配信します~ダンジョンの中を配信するので俺にも世界を救えるように投げ銭ください~  作者: 犬型大


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人類の敵3

「まあでも……必要なことなんだな?」


「必要もないのに自分の命を危険に晒すと思うか?」


「……そうだよな。やるだけやってみろよ。ただ死ぬなよ」


「もちろんさ」


 多少の怒られはあったものの、何とかケンゴの許可も取り付けることができた。


「それともう一つ」


「なんだ?」


「サラには知られないようにしろよ? 怒られるのは俺なんだ」


「お前が怒られるなら……」


「おいっ!」


 ケンゴは困ったように怒る。

 確かにサラの方こそ命が危険に晒されるようなことを怒って止めてきそうだと思った。


「どうせそのうちバレるしな。俺たちサラに隠し事なんてできたことなかっただろ」


「…………それはお前が分かりやすいからだろ」


「俺のせいか? お前のせいでバレたこともあるだろ」


 マサキとケンゴは顔を合わせて苦々しい表情を浮かべる。 


「やめやめ。この話はこれで終わりだ」


 マサキは軽くため息を漏らす。

 サラにバレる前にやらなきゃいけないなと思った。


「それで……夕方の便で帰るんだっけ?」


「ああ、せっかくこんなとこまで来たんだしな」


 ーーーーー


「おいしかったね〜」


「うん、おいしかった」


「流石ネットの評判がいいだけはあったな」


 サポートチームは先に帰り、マサキたちはホテルをチェックアウトした後少し観光していた。

 遠出したのだから少しぐらい遊んだってバチは当たらない。


 レンタカーに装備などの荷物を載せて、美味しいと評判のラーメン店にやってきていた。

 多少ならびはしたものの、ハズレのない味にみんな満足している。


「まだ時間には余裕が……」


「甘いもの食べたいです!」


「同意」


 ここぞとばかりにレイとイリーシャが結託する。


「どこに行く?」


「今日のマサキさんなんだか優しいですね……むしろ怪しいぐらいです」


「うん、いつも優しいけど、今日はすごく優しい」


「二人してなんだよ? そんなに疑うなら……」


「いえ、疑ってません! 調べてあったパティスリーがあるんですよ!」


 レイはスマホを取り出して、マサキに地図を見せる。


「ここです!」


「……行こうか」


 マサキは車を走らせて、レイご所望のパティスリーとやらに向かった。


「わあ、色々ありますね!」


「どれにしようか迷う」


「いくつか食べちゃいましょう!」

 

 レイとイリーシャ、そしてダイチも一緒になってケーキを選んでいる。

 なぜかケンゴが奢ってくれると言い出したので、みんなで片っ端から食べていきそうな勢いだ。


 回帰前にはレイもイリーシャも戦いに明け暮れて、冷徹なような、感情が擦り切れてしまったかのような感じがあった。

 こうして無邪気な笑顔を見られるのはマサキとしても嬉しいものがある。


「そのうちサラも連れてきたいな」


「連れてくりゃいい」


「お前もいなきゃダメだよ」


「……奢りならいくぞ」


「今も奢りなのに?」

  

「もちろんだよ」


 野郎二人のつまらない会話は置いといて、みんなでキャッキャしながらケーキを食べる。

 次来ることがあるならサラのみならず、カズキやカスミも誘ってみようか、なんてマサキは思った。


「次、ちょっと行ってみたいところがあるんだ」


 マサキはスマホで時間を確認する。

 まだ時間的にもう少し余裕はある。


「どこにいくんですか?」


「覚醒者協会に行こうと思ってる」


「覚醒者協会?」


「なんで?」


 急に毛色の違う場所を提案したものだから、みんな驚いたり怪訝そうな顔をしている。

 覚醒者協会は本部以外にも各地に支部がある。


 ただ遠くに来たからと遊びに行くような場所でもない。

 どうして覚醒者協会になんて行きたいのか分からないのであった。


「ここの覚醒者協会は装備品なんかの販売をやってるんだ」


 みんなが疑問を持つことは、マサキにも分かっていた。

 笑顔で理由を説明する。


「普通の販売店じゃなくてゲートで見つかった装備品とか、素材も売ってるんだ」


 ゲートの中では装備品も見つかることがある。

 そういうのは攻略した人、見つけた人のものであるが、装備は持っているから自分で使わないという人も多くいる。


 個人で売ることもあるのだけど、面倒なのでモンスターの素材と一緒に覚醒者協会に引き取ってもらうという選択肢もあるのだ。

 引き取った装備は覚醒者協会が売る。


 売り方も覚醒者協会の支部によって違ったりするのだが、ここの覚醒者協会では同じ建物内で売場を持っていた。


 近くの別地域の覚醒者協会支部が引き取った装備なども含めて色々なものを売っていた。


「あんまり高いものは買えないけど……何か有用なもんがあるかもしれないしな」


 ちなみにマサキたちが普段活動している地域にある覚醒者協会では、貴重なものはオークション形式、そうでないものは値段がつけられてホームページ上で販売されている。

 物を見ることもできるが、管理している場所は覚醒者協会の建物ではない。


 完全にネット販売のみというところもあって、統一されていないのである。


「ふーん」


「時々掘り出し物もあるって噂だ」


 マサキもゲートの攻略で絶対防御の亀のようなアーティファクトを手に入れたことがある。

 あんな感じでゲートの攻略で手に入るようなものが売っている。


 基本的には鑑定済みで掘り出し物なんてあまり出ないが、時に鑑定できないものや簡易的な鑑定ではちゃんと効果が分からないものもあるのは事実だ。

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