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木漏れ日の中で

ノートをそっと閉じた理は椅子に座ったまま背伸びをする。


「んっ?」


ちょうど背を伸ばした瞬間、何かが足元に当たった。視線を下へおろすと、そこには小さなブタが鼻をフゴフゴ鳴らしながら、彼の脚に体をこすりつけている。


「おはよ」


今度は声が聞こえたほうへ視線をやる。そこにはマグカップを持った友子がいた。


「おはよ、今日は早いね」

「昨日寝るの早かったからね」


彼女はそのまま理のほうへ歩み寄ると、彼の肩に手を置き、ノートPCへ視線を向ける。


「あとがき書いてるんだね」

「うん、あと少し」


理は足元のブタを抱えると、窓の外を見る。木々が朝日を浴びて、とても気持ちよさそうだ。小鳥のさえずる声も心地いい。


「いい場所に住めたね」

「そうだね」


自然に囲まれた暮らしはいつも二人を癒してくれた。今では小さなブタも加わり、その可愛らしい愛嬌で、二人を笑顔にする。それらはまるで木漏れ日のように優しく、温かいものだった。




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