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緋色の心  作者: sasako
2/2

日常と異界の狭間で

キャラクター設定


名前︓笹塚耕夫(ささづか·たがやお)


年齢︓48歳


性別︓男性


外見︓黒い角刈り、茶色い目、182センチでしっかりした体型。


性格︓厳格でユーモアがある


趣味︓格闘、射撃、飲酒、カラオケ


身分︓警視庁刑事部長




名前︓宇佐美綾音(うさみ·あやね)


年齢︓25歳


性別︓女性


外見︓紺色なハンサムショート、オレンジ色の目、168センチでストレートスタイル


性格︓謹厳と知的、ギャップ萌え


趣味︓音楽、旅行、ショッピング


身分︓公安部課長




能力紹介︓


佐々木の能力発動の特徴は瞳が形と色を変える。


レベル1︓リング状の濃く赤い瞳


10キロ以内の心臓の働悸と血の流れを感知し、人の弱点を見抜いて、自分を直視する人に恐怖と不安を感じさせて、自分の傷口の治癒を速めて、極めて反応性を高め、スピードの限界を超える、血を流したり刻印を付けられた人にはより効果的。


レベル2︓時計状の赤紫色の瞳


致命的なダメージにも耐えられますし、精神力も消耗します。


……


(それぞれのレベルが前のレベルの能力と副作用を受け継ぎます)


武器︓「刃」(ジンと呼ぶ万象の兵器)


あらゆる物質から構成され、あらゆる空間から呼び出せ、意志に応じて、あらゆる形態に変わる、身体と共鳴し融合します。




その他︓


Enerugiumエネルギウム


以下の特性を持っています:




高エネルギー密度:エネルギウムは非常に高いエネルギー密度を持ち、小さな体積で莫大なエネルギーを蓄えることができます。


安定性:常温常圧で非常に安定しており、容易に爆発や漏洩を起こしません。


制御可能な放出:特定の技術を用いることで、エネルギウムのエネルギー放出速度と強度を正確に制御することができます。


再生可能:エネルギウムは、持続可能性が非常に高いです。


多用途:エネルギウムは、都市への電力供給、高エネルギー兵器の駆動。

「敵の爆弾の数は推定しにくいだから、頼む」


「ああ」


「弱肉強食をこの地に蘇らせる、この街は俺様が支配する!」


 向こうの男がわめきました。


 逃げまどう人ばかり。


「お前の罪は終わりだ☞」


「ん?(。・`ω´・)また死を求めた豚か」


「敵は爆弾魔、数回のデータの極値は数百トンの爆薬に匹敵します、危険レベルA」


 情報提供を担当するの宇佐美さんは報告しました。


「ジャングルの掟はてめいを容赦しなくて、蛮行を放棄した虫けらどもは、この程度の力しかないのか!」


「罪は許さない、この街を泣かせる人を許さない!」


「やってみよう、死ぬぞ」


 ドゴーン!ボーーーン!


 数人の敵が曲射砲を構えました。


「チーム4、佐々木捜査官を援護しろ!」


「了解!」

「電磁砲は準備完了!」

「レーザー銃小隊は準備完了」

「煙の攻撃が充填されました!」


「発射!」


 この時、敵の砲弾がより強く見えますし。僕は一瞬に飛び出した、敵のグレネードが炸裂しました。

 そして腰のピストルを取り出す。


「北西側では11人、弱点は上腹部」


 ばん!ばん!ばんばんばん!


 敵の体には弾痕があるけど血は出ていませんでした。


「無駄なこと!」


「火力を上げろ!」

「はい!」


 今双方とも火力が強く、煙が立ち込めていました。


 弱点を突いてもうまくいきませんか、ならば。


「刃」

 冷たく言ってた僕は砲火を避け、空気を「刃」に凝縮させました。


「ふん、面白いなぁ。だが俺様のデスマシーン部下にとって、勝ち目はないんだな」


 刀の気で飛んでいたグレネードが切れました。


 どーん!どんどんどん!


「シムス、射殺する!」

 1人の敵はうなずいて砲門を僕に向けました。


「危ない!佐々木!」

「その砲を集中攻撃して佐々木を援護しろ!」


「必要がない」


「なぁん!?」


「斬!」


 空気でできている刀の気はすぐに出して一列に並んだ砲を切断しました。


 巨大な爆発で作られた衝撃波があちこちのガラスを割った。


「絶望はお前らのゴール」


 と僕は言ってた。


 バーーーーン!ボーーーン!ドーーーン!

 爆発に埋もれた敵たち。


「ハハハハハァ、やっぱり面白そうてめい、これでこそ相手になるねぇ」

 無傷で手を叩きながら煙の中から出てきたリーダー 、そしてそばの部下も動きている。


「こんなに……」


「本当に殺しにくいか」

 ()()()()()隊長は息を切らして言う。


「まじで、雑種。俺様ヘフィロニーと敵になるの代償が大きいぞ」


「ズーーーン」


 部下は蓄力して電磁爆弾を放出するようだ。


「止まって」

「俺様がてめいに一つチャンスを与えろ、二人きりで対戦して、てめいが勝ったら俺様は去りだ、負けたらここを爆破して跡形もなく殺する!(^Д^*)」

 そして部下たちは退きました。


「今はなんの状況だ」

「宇佐美課長に報告する」

「攻撃の準備をする」


 やつの表情には、ふざけた軽蔑と獰猛さが満ちていた。でも近づいてみると、身長が200センチ近くあることがわかりました。


 急いで距離を取りましたと密かに破甲弹を装填しました。


「警察たちは全部弱虫か?ハ!ハハ!ハハァ!」


「現在の分析報告によると、ヘフィロニーは明らかな破綻と弱点がなく、装甲が厚すぎる」

「そんな事が!?」


「しまったか……」


「まずは前菜で、大葬しますね、ふん!?」


 奴は腹部にマシンガンを突き立てていました。


 ダダダダダダ!ダダダダダダ!


 恐るべき射速に、あやうく躱されそうになりました。


「逃げ回る様は可笑しいぞ」


「火力援護!」

「はい」


 ズーーーン!ポーーーン!


 レーザー砲など様々な武器をヘフェロニーに向けて撃ちましたが無駄だ。


 これではそれしか使えないでしょう……


 破甲弾は「Enerugium(エネルギウム)」元素を元に作られている。


 1グラムのエネルギウムでスティール市全体の1週間分の電力が供給できると聞きましたが、この弾丸は0.1グラムのが濃縮されています。


「攻撃の反応からヘフェロニーの胸甲は他の部位に比べて脆いことだ」


「よし」


 走りながらヘフェロニーの胸当てを狙いました。


「てめいら苦しければ苦しむほど興奮してたなぁ!(`∀´ )」


 ばん!


 宙返りと同時に破甲弾を発射しました。


 破甲弾の炎が流星のようにヘフェロニーに向かって飛び出した。


 どーん!


「なんだ!?ぐうっ」


 激しい爆発は大きな衝撃波を引き起こしました。


「うわっすごっ風」

「衝撃防止シールドを展開させろ!」

「吹き飛ばされそうだ」


 咳が出るような空気だなぁ……


「まだ終わらない!ぐはぁ!!!」


「厄介なやつ」


 僕はつぶやきながら「刃」を呼んだ。


 このフィニッシュしましょう。


 爆発粒子でできた「刃」と足の外側が融合すると、回転跳び蹴りました。


「食らえぇ!」


 ポーン!ドーーーン!


 刀の光が閃き、さらなる爆発の後、ヘフェロニーはついに息を潜めました。


「できましたか」


「各小隊、すぐに敵のバイタルサインを確認する」

「了解」

「関係者以外は速やかに退避しろ」


 少し疲れた僕は、ロープから体を引っ張り出しました。


「ちょっと済まない」


「生物警察です」


「救出車が現場に入りました」


「記者が到着した」


 様々な方々が僕の周りを通り過ぎていきました。

 そして笹塚さんからメッセージが届きました。


「佐々木、今回の戦いはどう感じだ」


「平日ほど」


「情報部は週末までに戦闘報告書を提出するよう求めていますので」


「分かる」


「もちろん綾音のリクエストだ、本当に君に必要のない仕事をたくさん作ってくれましたね」


「僕の職責だから」


「やる気満々なぁ!」


「はい、やります」


 宇佐美さんのフルネームは宇佐美綾音う さ み あやねである。若くして優れた捜査能力を頼りに公安課長になりました。

 元市長のお爺さんのおかげかもしれませんが……


 それは6年前、僕は警視庁に入った第4年目。

 養父であり恩人でもある石黒真一いしぐろ しんいち刑事はまだ生きています。

 大学生の宇佐美さんは捜査協力と実習を理由に捜査課に入りました。

 案外、ショタコンなのかもしれません……一目見ただけで顔にキスされて、恥ずかしくなりました。


「セバスチャン·ミュー」「アレックス・フクロウ」「ダミアン・ジャン」など数々のS級集団犯罪を摘発してきた彼女も、まさにギャップ萌え女子だ。



 スティレスト学院、人間や超能力者や異種族の生徒も受け入れています。


 警視庁の指示で人間として入学しましたので、他の人の身に関わることがないように。 その判定条件によると、先天的もしくは後天的に特殊能力に目覚めた者は全て超能力者とされている。 そもそも僕の能力は超能力にも及びません。


「おはよう、佐々木くん」

 クラスの担任のソフィア・ノリウスは僕に挨拶された。


「おはよう」


 クラスのみんなも元気。


「よぅ!緋心!」


 このスパイキーヘアのおバカは横寺優斗よこでら まさと、社交的な人。


「高校でかわいい彼女と付き合って、大学で結婚するのが夢」と高校初日から言われていました。


 一人で席についた僕はチップイヤホンで音楽を聴き始めました。


「また天羽撫子(あもうなでこ)かな、君はきっと彼女を単推ししているよね」

「よく僕のことを知っていますね」


「佐々木くん、これを受け取ってください」


 大西暁(お お にしあかつき)さんはお辞儀をしながら品物を渡してくれました。


 なんですかな?

 だが、包装を開けてみて驚きました。


「うわっ、信じられない!天羽撫子デビュー限定版サインディスク!」

 僕は驚いて奪い返し真偽を確かめました。


「本物です」


「やばいことだね」

 優斗は笑いながら僕の肩に手を置きました。


「大西さん、どうやって手に入れたのこれ?」

 僕は優斗を無視して、天羽撫子のサインをまじまじと見ました。


 大西さんはクラスの委員長、ポニーテールの似合うメガネをかけている美人、運動もできる優等生。


「もちろん発売日に予約しました」


 彼女は冷静に言いました。


「なぜ僕に贈るの?」

「佐々木くんは天羽撫子ファンです」

「言ってないけど」


「一人一人を知るのが委員長の務めですから」


 なんか微妙な感じがする。


「ありがとうございました」


 僕は大事にバッグの中にしまった。


「実はお願いがあります」

「え?なに?」


「姉活をさせてください」


「うん?姉活?」

 僕は首を傾げた。


「はい」


「買い物をしたり、食事をしたり、映画を見たりといったことでしょうかな」

 優斗は簡単に理解した。


「なんか曖昧みたいこと」

 僕だけが理解できなかった。


「はい、佐々木くん」

 彼女は僕の手を取った。


「羨ましいだなぁ、これが明らかに愛情表現」

 優斗は立ち去った。


「それには具体的な計画がありますか?」


「ありますよ」


 彼女は僕の手を放してノートを取り出した。


『姉活1日目:朝10時に集合』と書いています。


「明日、朝10時に集合ですね」


「はい!」


 彼女は元気いっぱいに返事した。


 授業は終わったと、僕の報告書も書きました。


「また明日」

「じゃねー」

「商店街に行くでしょう」

「新しく公開された映画はいいです」


「おい、緋心。女の子と仲良くするように教えましょうか」


 僕は報告書をまとめてハンドバッグに入れた。


「初対面からいろいろ豪語してたけど、まだ彼女は一人もできてないよね」


「それは問題ではなくて、学院中に仲良くしてくれる女の子が多いんだからな」


「じゃ教えてよ、仲良くする方法」


「まずはね……女の子を喜ばせてあげること」


「どうやるの?」

 僕は彼をじっと見た。


「いろいろあるが、一番簡単な方法はプレゼントをあげることだな」

「この安物のボールペンで十分さ、使い方はわかるだろ?さあどうぞ、と言った感じでプレゼントするだけ」


 優斗は僕にそのボールペンを渡した。


「限定版ディスクほどのプレゼントは思い浮かびませんけど、ボールペンなんて安すぎるだろう」


「そんなことはない、大西のことはよく知っています、どんな贈り物も大切にしているぜ」

「それから次にロマンチックなデートスポットに連れて行くこと」

「そして……その女の子が喜びそうなことを言うんだ」

「例えば、君の笑顔は太陽より眩しいとか……」


「あ~、気持ち悪い!」

「女の子はそういう言葉を期待しているから」

「そんなのただ馬鹿じゃん?」

「これは姉活の一環だぜ、愛情表現を覚えるためのね」


「でも……本当に仲良くなるの?」

「もちろん!そして最後、女の子とファーストキスをしたいのなら……」

「ああ~!もういい!姉活は付き合っているわけではないんでしょう」


「女の子と仲良くなるのと口説くのは告白まであと一歩ですが、好感度は十分だ」


 少し楽しみけど……

 夜に演習しましょう。


「はい、やはり最年少天才警察、こんなに詳細な戦闘報告が早く書けるんですね」


「もちろんだ。真一が連れ子ですから、間違いありません」


「真一先輩か……あれから四年が経ちましたね……」


「まあ、避けられないことでしたが、受け入れるしかない」


「そうなんだけど……」


「真一が可哀想。幼い頃から母をなくし、父親の総司郎と同じように不正を憎むようになりました、殉職するまで」


「彼は正真正銘の男だ」


「そうだ、宇宙一のタフ男」

「佐々木も真の男になります。そうでしょう」


「やります」


「宇佐美さん、笹塚さん、ヒヴェンデスさん、皆。会議に来ます」


 上品で礼儀正しい眼鏡の男は内海(うつみ)・ミラーズ・ウィラムサーといいます事務官。


「失礼します」


 みんな会議に行った。


「石黒さん……」

 ため息をつきながら警視庁を後にしました。


 なんか悲しくなりましたね。


 でも、「死神」のやつ、また何か悪巧みをするんじゃないか……

 そう思うなら静かにしたほうがいい。

 足音を忍ばせてドアを開けて部屋に戻ろうとした僕。


 しかし、次の瞬間、何かが僕の体に飛び込んできた!


「きゃあああああ!」


 僕はバランスを崩して後ろに倒れた。


「痛っ!」


 硬い床に頭をぶつけて、僕はうめき声をあげた。


「佐々木様、おかえりなさい~♡」


 上を見ると、「死神」が僕の上に覆いかぶさっていた。


「近づくな、離せ!」


 僕は彼女を突き飛ばした。

 そして立ち上がる。


「何をするつもりだ!」


「だってぇ……寂しかったんだもん(。•́︿•̀。)」


 彼女は唇を尖らせて言った。


「だからって、人に飛びかかってくるな!」


「だってぇ……佐々木様がいい匂いだったから……つい(〃ω〃)」

 彼女は顔を赤らめて言った。


「いい匂いだからって……」


 僕は言葉を失った。


「もう!怒らないでよ~(。•́ωก̀。)」

 彼女は僕の腕にしがみついた。


「とにかく邪魔しないで」


 僕はそう言って部屋に入っていった。


「待ってぇ~!佐々木様~!」


 彼女は慌てて僕を追いかけてきた。


 しかし、僕はすぐにドアに鍵をかけた。


 バン!


 彼女はドアにぶつかったようだ。


 しょうがない奴だな。


 僕はため息をついた。


 そしてベッドに倒れこんだ。


「姉活の指導が欲しいんだけど」


 僕は優斗にチャットボックスでそう言った。


「ほほぉ!じゃ俺がもっと教えてくれぞ」


 優斗はすぐに返信してきた。


「まずだな、女の子と仲良くなりたいなら、相手の話をよく聞くことが大切だぞ」


「相手の話をよく聞く?」


「ああ、女の子は自分の話を聞いてくれる人に好意を抱くものだ。だから、まずは相手の話を真剣に聞いて、共感してあげることが重要なんだ」


「なるほど」


「それから、女の子を褒めることも大切だぞ」


「褒める?」


「ああ、女の子は褒められると嬉しいものだ。だから、相手の服装や髪型、持ち物などを褒めてあげると、相手は喜んでくれるぞ」


「でも、お世辞っぽく聞こえたら嫌われるんじゃないか?」


「確かに、お世辞っぽく聞こえると逆効果になることもある。だから、心から褒めているということを伝えることが大切なんだ」


「心から褒めているということを伝える?」


「ああ、例えば、相手の笑顔が素敵だと思ったら、『君の笑顔は本当に素敵だね』と、具体的に褒めてあげると、相手は心から褒められていると感じるだろう」


「少し反感がありますが……」


「それから、女の子と共通の話題を見つけることも大切だぞ」


「共通の話題?」


「ああ、共通の話題があると、会話が弾むし、親近感が湧くものだ。だから、相手の趣味や好きなことなどを聞いて、共通の話題を見つけるように努力するといいぞ」


「なるほど」


「それから、女の子と二人きりになる時間を作ることも大切だぞ」


「二人きりになる時間?」


「ああ、二人きりになると、相手とじっくり話せるし、距離を縮めることができる。だから、食事や映画などに誘って、二人きりになる時間を作るように努力するといいぞ」

「緋心、姉活頑張ってくれよ!」


「ああ、頑張るよ」


 そろそろ夕飯の時間だ。


 僕はスマホを閉じて、キッチンに向かった。 冷蔵庫にはたくさんの食材がある。


 何を作ろうかな……


 僕は料理があまり得意ではない。


 いつも簡単なものしか作らない。 ネットで初心者料理ランキングには「エルドランド州の甘ねぎと豚肉の炒め物」があった。

 エルドランド州の甘ねぎは、甘くて美味しいらしい。


 ちょっと、普通に考えれば今ごろは……


「佐々木様!♡\(´I`)/」


 突然、後ろから抱きつかれた。


 やっぱりそうだな´_>`

「うちに住むにしても、そんなに近い必要はないでしょう?」

 できるだけ冷静に話した。


「だってぇ……佐々木様のことが大好きだから♡」

 彼女は僕に抱きついたまま言った。


「『死神』、お前はまだ僕の敵でしょう、冷酷で傲慢な態度に慣れている」


「そんなことないよ~♡ 私だって優しいところもあるよ~♡」

「そして私はもう殺人の欲望を抑えたでしょう♡」

 彼女は僕の耳元で囁いた。


「誰かが止めなければ、お前の罪は数えきれるのか(ー`´ー)」

「石黒さんは言っていた。

 どんな理由があっても、人を殺してはいけない」


「石黒さんって誰?「(°ヘ°)」


 彼女は首を傾げた。


「もういい、とにかく、邪魔しないでくれ」


 僕はそう言って、彼女を振りほどこうとした。


 まったく。


 僕は食事を始めた。


 甘ねぎと豚肉の炒め物は、意外と美味しくできた。


「美味しそうだなぁ~♡」


 イリスが僕の隣に座って、じっと見ている。


「食べたいなら自分で作れ」


 よだれが落ちる彼女。


 僕はため息をついた。


「しょうがないな……」


 僕は自分の皿から少し炒め物を分けてやった。


「わーい!ありがとうございます、佐々木様♡」


 彼女は嬉しそうに炒め物を頬張った。


 (姉活一日目)


「よし、じゃあもう一度練習だ!笑顔で、優しく、そして自信を持って!」


「はい!」


 僕は優斗の指示に従って、鏡の前で笑顔の練習をした。


「よし、完璧だ!これで大西さんのハートもゲット間違いなしだぜ!」


「そうかな……」


 僕はまだ少し不安だった。


「大丈夫だ!自信を持て!俺がついている!」


「ありがとう、優斗」


 僕は優斗に感謝した。


 そして、地下鉄の出口で大西さんと待ち合わせた。


 彼女は白いワンピースに麦わら帽子という、夏らしい服装をしていた。


 いつもより念入りにメイクをしていて、髪も綺麗に巻かれていた。


「おはよう、佐々木くん」


 彼女は僕に微笑みかけた。


「おはよう、大西さん」


 僕も笑顔で返した。


「今日はよろしくお願いします」


「こちらこそ」


 天気はハレハレ、大西さんの笑顔も。


 僕たちはショッピングモールに着いた。


「まずは、洋服を見に行きましょう」


 大西さんが言った。


「洋服?」


「はい。佐々木くんの服、いつも同じようなものばかり着ているから」


「そうかな……」


 僕は自分の服装を振り返った。


 確かに、いつも同じような色の服ばかり着ているような気がする。


「大丈夫だよ。私が似合う服を選んであげるから」


 大西さんは僕にウィンクした。


 僕は少し照れた。


「じゃあ、頼みます」


 僕は大西さんに服選びを任せることにした。


 大西さんは、僕に似合いそうな服を次々と選んでくれた。


「これはどうかな?」


 彼女は、水色のシャツを僕に見せた。


「うん、いいね」


 僕は素直にそう答えた。


「じゃあ、試着室で着てみて」


 僕は言われた通り、試着室でシャツを着てみた。


「どう?」


 僕は試着室から出て、大西さんに見せた。


「うん、すごく似合ってる!佐々木くん、かっこいい!」


 大西さんは笑顔で言った。


 僕は少し照れたけど、嬉しかった。


「ありがとう」


 僕はそう言って、シャツを買うことにした。


 その後も、大西さんは僕に色々な服を選んでくれた。


 僕は、大西さんのセンスの良さに驚いた。


 彼女は、僕のことをよく理解しているようだった。


 そして、僕たちはフードコートで昼食をとった。


「いただきます」


 僕たちは、それぞれ注文した料理を食べ始めた。


「佐々木くんは、将来何になりたいの?」


 大西さんが僕に尋ねた。


「僕は……警察官になりたいんだ」


 僕は少し照れながら答えた。


「警察官か……かっこいいな」


「大西さんは?」


「私は……まだ決めてないんだ」


 彼女は少し寂しそうに言った。


「でも、人の役に立てる仕事に就きたいと思ってる」


「そうだね」


 僕たちは、将来について語り合った。


 そして、家族の話になった。


「佐々木くんは、お父さんとお母さんは?」


「僕は……孤児だけど」


「そうだったんだ……ごめんね」


「ううん、大丈夫だよ」


 僕たちは、色々なことを話した。

 気がつけば、もう午後になっていた。


「そろそろ映画を見に行きましょうか」

 僕は立ち上がった。


 僕たちは映画館に向かった。


 優斗が事前に買ってくれていたのは、高評価の恋愛映画のチケットだった。


 僕たちは映画館に入り、席に着いた。


 映画が始まった。映画のタイトルは「星降る夜に誓う愛」。


 大西さんが好きな小説の著者、月影魅カゲ(月影みかげ) の同名作品を映画化した作品だった。


 映画の内容は、高校生の男女の恋愛物語だった。


 主人公の男の子は、内気で引っ込み思案な性格だったが、ある日、転校してきた女の子に恋をする。


 女の子は、明るく活発な性格で、誰からも好かれる存在だった。


 二人は、次第に惹かれあっていくが、様々な困難が立ちはだかる。


 しかし、二人は愛の力で困難を乗り越え、結ばれる。


 映画は、感動的なエンディングを迎えた。


 そして、また明日


 映画が終わると、僕たちは映画館を出て、夕食をとった。


 そして、駅前で別れを告げた。


「今日はありがとう、佐々木くん。すごく楽しかった」


 大西さんは笑顔で言った。


「こちらこそ、ありがとう、大西さん」


 僕も笑顔で答えた。


 一日中、優斗が教えてくれた姉活テクニックを使う場面はほとんどなかった。


 でも、大西さんとは自然体で話すことができた。


 それは、僕にとって新鮮な体験だった。


「じゃあ、また明日ね」


「うん、また明日」


 僕たちは手を振り合って別れた。


 僕は、充実感で満たされていた。


 姉活、なかなかいいかもしれない。


 たぶん、けっこう眠い


 僕はアパートに戻ると、すぐにベッドに倒れこんだ。


 今日は、朝から晩まで大西さんと一緒に過ごした。


 とても楽しい一日だったけど、少し疲れた。


 僕は目を閉じた。


 すぐに眠りに落ちた。


 ちょっと……


 まさか、「死神」に夜襲されないだろうな?


 僕は念のため、ベッドの横に「刃」を置いて寝た。


 もしもの時は、「刃」で応戦するつもりだ。


 しかし、その心配は杞憂に終わった。


 僕は朝までぐっすり眠ることができた。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

本作はフィクションであり、実在の人物、団体、事件とは一切関係ありません。

また、本作の内容は著者の個人的な見解であり、特定の思想や信条を推進するものではありません。

本作が、少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

今後とも、応援よろしくお願いいたします!


本作の無断転載を禁じます。

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