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彼女と病院

彼女と病院です。安心して閲覧ください。

ピッピッピッピッピッピッーーピーピーーーーーーーーーーーーーーー

早朝

「…」


彼女は何も話さない


いや、もう二度と話してくれない


「…」


看護婦が言った言葉が信じられなくて



彼女の周りを歩いてみた


彼女の笑い声が聞こえた。


いつも笑っていた。



その笑顔はまるで光のように


僕を照らしてくれた。


彼女が初めて家に来た時


どんなに明日が輝いて見えたことだろう。



今は何も見えないよ


目の前がふやけて


しょっぱい味がするだけ


「…」


何度も彼女の顔をつねった


「…」



彼女に帰る家はない


そんな経験が重なって


彼女が好きだった。


痛みも感じないんだね。


僕はこんなに心が痛いのに


涙が止まらないよ


どうすれはいいの?


おまえがいないと


オレ何にもできないよ





昼に彼女の霊安室に行く


僕の涙はまだ止まらない



そのとき

彼女の目が開いて僕を見つめた。

「まだ、、死にた、く、ない、よ、」

「たす、け、て、」


僕は驚いて彼女の主治医を呼んだ。


まだ助かるかもしれません


治るんですか!?


後遺症が残るのは避けられません


金はいくらでも出しますから、助けてください!


今は人が出回っていて、手術ができません。


その医者は、オレに手伝えと言った。



その時のことはよく覚えていない


必死に彼女の手術を手伝った。













集中治療室に彼女は、部屋を移された



「スーッ、ハー、スーッ、ハー」


彼女の息が聞こえて


安心する


だが、


合わない臓器を、無理やり付けたせいで


彼女の腹は真っ赤に腫れている。

包帯がみるみるうちに鮮血に染まる


輸血を必死に探す。


病院中を駆けずり回って集める。


僕の血が適合しないことは知っている。









気づいたら日が暮れていた。


なんとか山を超えたらしい


「スーーハー、スーーハー、」



彼女の息も安定してきた。



「、好、、き、よ」


わかってるさ


今はゆっくり休め















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