ブラックホール
その日
瞬間
アメリカ北東部の州であるニューヨークシティからミシガン州にかけ空間が歪む。
その時人間もその歪みに巻き込まれた。
悲鳴も無かった。
死体、それすら確認できない歪みが起きた。
「 成功か？ 」
その空間の中だけではなく。
世界全体、いや地球という惑星そのものが震えた。
雲が千切れそのとき ― 人が異常な地球上の生物であることを見せつけた ―
アメリカのみならず世界における人類の歴史が塗り替えられ。
空間にビル、工場の建物、土、空気が飲み込まれる。
被害はその震源だけではなく。
世界最大の金融機関センタ―が飲み込まれた為
世界経済が一瞬で破壊された。
そして
その正体、僅かな大きさのブラックホールの質量数グラムで４５０テラ（ ４５０兆 ）のエネルギーを持っていた。
「 、、、、、、、、、ん?、、、、、、、、、！何が？ 」
音は日本にいた為に無事だ。
がその影響で地震はきていた。
「 報告を 」
「 ＣＩＡ経由の接続全ネットワーク停止 」
音は眉をひそめる。
「 あり得ない。世界同時接続ではないはず 」
再び
「 各サーバーに現時点でアクセス不可能 」
別の士官
「 衛星経由で情報来ます 」
「 横須賀周辺域のみでハッキングを受けているわけではなくアジア域に韓国、台湾、フィリピン、パキスタン、サウジアラビア。オセアニア域にオーストラリア、ニュージーランド。北中米域にカナダ。ヨーロッパ域にＮＡＴＯ。イスラエルでハッキングを受けているようです 」
「 これ以上のアクセス受けつけず 」
紫乃 音
「 世界同時ハッキング？ 」
再び強く揺れた。
立っていられない程ではないにしろ。
「 イメージフラッシュは光を半導体に焼きつけそれを繰り返しおこなう。コンピューターという箱へ思考、発想のイメージを再現、いや作り上げるものになる。いうならば人という感情を抜きにして人を作り上げる技術 」
「 そんな化け物は？ 」
「 人の意識は映像いわば光です。感覚の五感のうちの視覚の補足として聴覚は音など皮膚感覚は感圧の圧力で温度や痛覚の痛み、柔らかさ硬さを。嗅覚は数値化できます。味覚はイメージの重なりで補足し意識化できるはずです 」
「 すでに１００万量子ビットはすでに中国北京大学と清華大学が開発されています 」
「 そんな研究発表はされていない 」
「 目的があります。人工ブッラクホール開発にこぎつけるのに使用します 」
しかし中国当局が暴走した。
世界にしたハッキングと同時に。
