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テーマなし詩集

数か質かを問う

作者: 歌川 詩季

 チリも積もれば…って、ことわざもあります。

 枯れ木が盛りたてる 山の賑わいと

 侮るもんじゃない ときには数こそが正義

 百の愚民が ひとりの聖人を退ける


 手数を増やすなら まず的を選ぶなよ

 間口の広さが 焼け野原つくることもあるだろうけど


 数撃ちゃあたる鉄砲で 百発一中の弾幕

 そいつも悪くねえかもな

 数射りゃかする矢の雨で 千載一遇の機会

 そいつをのがす手はねえな


 質を問わずに 数を問うのか?

 結果さえともなえば 費やした労も報われるだろうし



 瓦礫を積みあげて 築いた王国を

 欲しがるもんじゃない まれだが質もまた正義

 千の雑兵 ひとりの剣豪が斬り伏せた


 手数を減らすなら まず的を絞りなよ

 器量の狭さが 切っ先をつくることもあるだろうから


 数打ちゃ(なま)る刀より 一刀両断の業物(わざもの)

 そいつは高くつくかもな

 数鋳りゃくもる鏡でも 唯一無二なる真実

 そいつが映りゃ世話ねえな


 数を問わずに 質を問うのか?

 成果さえ出るのなら つぎこんだ財も死に金じゃあないが

 ことわざには、数を重視するものが多い気がします。


 烏合の衆、とかもあるけど。

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