アジト攻略八十九
創「龍神七十八柱とはな、龍の中でもより強い力を持った七十八体の龍の総称なんだ。けど原初の龍アルセンシスはこの龍神七十八柱の中には入っていないんだ。それで龍神七十八柱は全て性別がメスなんだ。龍は神と同様オスが生まれにくいんだ。龍神七十八柱と契約するには契約する龍を一度戦って倒さなければならない。それは龍の性質で自分より弱い者には従わないからだ。そしてその龍と戦って勝った後に契約の条件が教えられるんだ。それに龍はあまりにも強大な力を持っているためほとんどの者が歯が立たない。そのため龍神七十八柱は俺と契約するまでは一度も契約はしたことがなかったんだ。」
ア「それじゃあ創くんはその龍神七十八柱の全ての龍を倒したの?」
創「ああ、全員倒したよ。」
ア「創くん強すぎじゃない?」
創「まあ、十割の力を出さないと勝てなかったけどな。」
ア「それでも強すぎでしょ。」
ゼ「ご主人様、私も少し質問いいですか?」
創「ああ、なんだ?」
ゼ「今ご主人様と話をしている神は新しいアヴァロンの花嫁なの?」
創「ああ、そうだ。」
ゼ「そうだったんだね。それじゃあ自己紹介するね。私は龍神七十八柱の三十五柱のゼルクレイグだよ。今はご主人様のメイドをやっているよ。気軽にゼルクレイグって呼んでね。」
ア「私はアン・ヴァレンタインだよ。私も創くんのメイドとしてこれから働くから色々なことを教えてねゼルクレイグ。」
ゼ「アンもご主人様のメイドなんだ。」
創「それでゼルクレイグ、お前にアンの指導役をやってもらいたいんだがいいか?」
ゼ「もちろん、それは構わないよ。それじゃあこれからよろしくね、アン。」
ア「私こそこれから迷惑をかけるかもしれないけどよろしくねゼルクレイグ先輩?」
ゼ「先輩って言われるのって結構いいんだね。」
創「そうだろ?先輩って言われるのっていいだろ?」
ゼ「初めてご主人様の言うことに共感した気がする。」
創「それって結構ひどくない?」
ゼ「ご主人様の発言の方が酷いと思うよ?」
そんなふうにみんなで話しているうちに深淵の樹海を抜けた。
創「深淵の樹海を抜けたってことはあと少しで王都アヴァロニクスにつくな。そう思えばアンは今どこに住んでいるんだ?送っていくぞ?」
ア「私はアヴァロニクスに住んでるよー。」
創「それでクロムウェルはどうする?」
そう言ってクロムウェルの方を向くと彼は真剣な顔をして何か考えていた。
創「もしかしてクロムウェル、いくアテがなくて悩んでいるのか?」
ク「それは大丈夫だ。俺はアヴァロニクスのどっかの宿に泊まることにしたからな。」
創「それじゃあどうしてそんな険しい表情で悩んでいたんだ?」
ク「俺がいつも寝泊まりしていた基地にある俺の荷物をどう取り戻すか考えていただけだ。」
創「もし、荷物を取り戻すためにその基地に侵入するなら俺も手伝うからいつでも言ってくれ。」
ク「おう!感謝するぜぇ如月!!!」
クロムウェルはそう言って創の背中をバシバシ叩いた。
ク(それにしてもどうして深淵の樹海で深淵の使者に一度も遭遇しなかったんだ?あの森はいくら安全ルートを辿っても深淵の使者に出会うはずなのにな。それに普通空を飛んでいたら一瞬で見つかって撃墜されるはずなのにあいつらは襲ってこなかった。龍神クラスになるとビビって襲ってこない可能性もあるが俺の聞いた情報ではいくら格上の相手でも絶対に襲ってくるはずだ。俺たちが襲われなかったのはただ運が良かっただけだったのか?)
クロムウェルは考えれば考えるほど分からなくなった。
クロムウェルが悩んでいるうちに王都アヴァロニクスについた。
創「王都アヴァロニクスについたぞ。それじゃあ二人とも降りる準備を始めてくれ。」
創がそう言うとゼルクレイグは王都アヴァロニクスの外れにある空き地のような場所に着陸した。
そしてアンとクロムウェルはゼルクレイグから降りた。
創「明日朝の九時に中央噴水の前集合でいいか?」
ク「俺は構わないぜぇ。」
ア「私も平気だよ!」
創「これで決まりだな。それじゃあ二人ともまた明日。」
創がそう言うとゼルクレイグは再び空に飛び立った。
ア「それじゃあ私は家に帰るね。」
ク「おう!それじゃあまた明日なぁ!!」
そう言ってアンとクロムウェルはそれぞれ別の入り口から王都アヴァロニクスに入った。
創「俺たちも家に帰ろうぜ。」
創はそう言ってゼルクレイグの前に空間の裂け目を作った。
そしてゼルクレイグは創が作った空間の裂け目の中に入った。
その空間の裂け目をこえるとそこには草原と森が広がっており、そしてその中央には大きな屋敷があった。
そしてゼルクレイグは屋敷から少し離れた場所で着陸した。
ゼ「私は森の巡回にいくから先に帰っといて。」
草「草薙も一緒に巡回にいく!」
ゼ「それじゃあ私たちは巡回に行ってくるね。」
創「ああ、わかった。」
そう言ってゼルクレイグと草薙剣は森の巡回に行ってしまった。
創はそれを見た後、屋敷に向かって歩き出した。
創「あーあ、また遅くなってしはったなぁ。アイナ今ごろ怒ってるのかなぁ。」
創はアイナに怒られると思い良い言い訳を考えていた。
そして玄関に続く舗装された道を進んでいると玄関に誰かが座っているのを見つけた。
その座っているのは黒髪ロングで身長は156センチほどの女性であった。
創(アイナのやつずっと俺のことを待っていたのか)
創はそう思いアイナに急いで近づいた。
アイナも近づいてくる創に気付いて立ち上がって創に近づいていった。
創「アイナ、もしかしてずっと外で待っていたのか?」
ア「うんうん、外に出たのはさっきだから大丈夫だよ。」
創「けどアイナは体が弱いんだからあまりそういうことは控えてくれ。」
ア「もう、創くんは心配性だなぁ。アイナはその程度じゃ何にもならないよ!それに病気になったら創くんがつきっきりで看病してくれるしね!」
創「お前は全然俺の言うことは聞いてくれないな。ほんとわがままお嬢様の面倒を見るのは大変だ。」
ア「これからもアイナのわがままを聞いてもらうからね!楽しみにしていて!」
創「はいはい、わかりました..........。外にいてたら風邪もひくし中に入るぞ。」
そう言って創はアイナと一緒に屋敷の中に入った。
創「俺は疲れたし明日用事があるからもう寝るけどアイナもちゃんと寝ろよ。」
ア「うん、わかった!」
創「それじゃあおやすみ。」
そう言って創は自分の部屋に行ったんだが
創「なあ、アイナどうしてお前は俺の部屋に来たんだ?」
ア「それは一緒に寝るためだよ!」
創「けど今の俺は風呂に入ってないし汚いぞ?」
ア「私は気にしないから大丈夫だよ!」
創「はぁ、わかった。それじゃあ一緒に寝るぞ。」
創はパジャマに着替えてアイナと一緒にベットの中に入った。
ア「創くん、今回の任務相当辛かったんじゃないの?」
創「いや、そんなことない..........。いつもと変わらなかったよ。」
ア「無理して強がらなくても大丈夫だよ。アイナにはわかるんだから創くんが相当傷ついたってこともね。創くん、アイナになにがあったか話してくれない?誰かに話したらだいぶ楽になると思うよ?」
創「ああ、そうだな..........。話したら少しは楽になるかなぁ...........。」
そうやって創はアイナに今まであったことを全て話した。
ア「そうだったんだね..........、辛かったね。」
そう言ってアイナは創をやさしく抱いた。
創「俺は..........また救えなかった..........あいつらはあそこで死んでもいい奴らじゃなかった..........俺はまた無実の者たちを救うことができなかったんだ..........俺のせいだ..........!俺は世界を変えるだけの力を持っているのに助けられなかったのは俺が弱かったからだ.......!俺のせいで!俺のせいで!!!」
ア「創くんはなにも悪くないよ..........だから自分を責めるのはやめて..........。」
そう言ってアイナは創の頭を撫でた。
ア「創くんは苦しんでるみんなのことを助けてあげたんだよ。だから創はなにも悪くない。大丈夫、誰も創くんのせいだとは思わないよ...........。」
アイナはそう言って創が泣き疲れて寝るまでずっとそばにいて慰めていたのだった。




