第9話 アジト攻略二
今回いつもより長めです。
創は混沌に誘いし者たちの基地を目指して警備している構成員に見つからないように進んでいた。
「さっきの構成員からの情報の中でも、この実験施設がきな臭いな。」
創は生を冒涜する行為や残虐な実験などがとても嫌いだ。
もし、それが関係のないものが巻き込まれている場合彼は怒り狂って手がつけられなくなる。
彼がどうしてそこまで怒るのかは不明だ。
知っているとしたら第一婦人のアイナくらいだ。
創はさっき殺した敵から聞いた道を進んでいき、敵のメインの建物にたどり着いた。彼はここまでに来る途中少し気がかりなことがあった。
それは昔誰かがここに住んでいたと思われる痕跡があったからだ。
その痕跡からするにあのテロリスト集団のものではないことがわかった。
しかし、今はどの家ももぬけの殻だ。
(ますますきな臭くなってきたな)
創がそう思ったとき頭に何かが流れてきた。
「何だこれは..........?嘘だろ.......…どうして........…もうやめてくれ.........…お願いだ.........…その者達は全く関係ない..........だからもうやめてくれ...........。」
彼はまるで悪夢を見せられているようにその場でもがき苦しんだ。
そして、創はいきなりもがき苦しむのが止まり、ゆっくりと立ち上がった。
だが、そこに立っていたのは創の体をした別人のように感じられた。
敵の基地に足を踏み込んだとき、
『ウウウウゥゥゥゥゥゥーーーーーーーーー!!!!』
敵の基地のサイレンがこの洞窟内に響き渡った。
「ハハハ!!!!良いねぇ〜!!!!サイレンの音!!!!これで敵さんは警戒態勢に入ったんだろうなぁ〜?だが残念だ!!!お前らがどれだけ警戒態勢を強めても俺の侵入を防ぐことはできない!!!!絶望に染まる顔が早く見たいぜぇぇえええ!!!!!!」
創は狂気的な笑みを浮かべながらそのまま進んでいった。
「隊長!戦闘の準備ができました!」
敵の基地一階、テロリストたちは創を迎え撃つために準備をしていた。
「隊長、敵の戦力はどれくらいなのですか!」
下っ端の一人が聞いた。
「敵の戦力は一人だ。」
隊長であるベガがいった。
「一人ですか?ならこんな緊急態勢を取らなくてもいいんじゃないんですか。」
下っ端の一人がそういうと、
「上からの命令だ。絶対に気を抜くな。ただの予想だが相当な力を持った奴に違いない。」
ベガはそういって臨戦態勢をとった。
それをみた下っ端構成員たちも臨戦態勢をとった。
「敵が侵入まで、3、2、1…!?!?!?」
ベガは自分の目を疑った。
いや、疑わずにはいられなかった。
なぜなら、さっきまで一緒にいた部下たちの頭がなくなっていたからである。
その切れた首の切り口から出る血がまるで彼岸花のようだった。
「八武神流 十八式 彼岸花ーーー」
ベガはその声が聞こえた瞬間あまりの恐怖に腰を抜かした。
「お前は一体何者だ!」
ベガの声はさっきまであった威勢のいい声ではなく、まるで何者かに怯えている子供のようであった。
「さぁぁぁぁぁああああああああ〜〜〜〜〜ててててて!!!!!!!!誰でしょうぉぉぉぉぉぉぉおおおおかかかかかか??????君に分かるかなぁ〜〜〜〜??????もし、俺の正体が分かったら特別に命は救ってあげましょう!!!」
ベガはどこから聞こえてくるかわからない声に怯えていると
「あっれれれ〜〜〜〜??????ベガくんは答えないのかなぁ〜〜〜〜??????答えないのなら仕方ないよね。君はさようならだ。」
その声を聞くと同時にベガはいった。
「答える!!答えるから待って!!!!」
「もう、ベガくん?そんなに怖がらなくても大丈夫だよ〜〜〜俺はすご〜〜〜く優しい神様だからねぇ〜〜〜〜〜?????」
そうして、ベガは少し考えた後に
ベ「お前の正体はリーーーー」
ベガが何か言おうとした時には、彼の首は地面に落ちており、創のもとへ転がっていった。
そして、ベガは首が切り落とされたのに生きていることに気付いた。
ベ「どうして俺は首を切り落とされているのに生きているんだ...........?」
創「俺がわざと生かしてあげているんだよ〜〜〜〜????感謝してね????」
創はそう言ってベガの首を持ち上げた。
「今から俺はいっ〜〜〜〜〜たい!!!!!!!!何をするでしょーーーーーーーーうか!?!?!?!?!?!?」
創は狂気的な笑みを浮かべながら言った。
ベ「い、嫌だ!誰か助けてくれ!」
ベガはもう泣き叫ぶことしか出来なかった。
「うるさい子はお仕置きです!」
創はそう言ってベガの目に指を刺し潰した。
「ぐりぐりぐり〜〜〜〜あーーーー痛い痛い!!!!!」
「あああああああああぁぁぁああああぁぁぁあああああああぁぁぁあああああぁぁあぁぁーーーー!!!!!!!!!!!!」
ベガはあまりの痛みに叫んだ。
「もう、うるさいなぁ!!!!君うるさいし、面白くないから殺すね!!!!!」
創はそう言ってベガの頭を持っている手の力を少しずつ強めていった。
「あっ、あっ、あっ、ああああああぁぁぁぁーーーーー!!!」
ベガは自分の死が近づいていくのを感じた。
ベガはその恐怖に耐えられなく最後まで泣き叫んだ。
『グチャ』
ベガの頭は創に潰された。
「あーあ、ちょっと力を入れただけで死んじゃたよ..........本当に弱いなぁぁああ〜〜〜〜。」
創はそう言って二階に繋がる階段までいき、そして階段をのぼった。
それと同時にさっきまであった死体の山が謎の影に全て飲み込まれた。
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