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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(創視点)百七

 ミガニヤ山脈を根城とするアルミナ族は巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)に住む巨人族の中でも最強の部族だとされており、アルミナ族は己の外皮を硬化させたり、変形させることが出来る。


 そして、アルミナ族の外皮は個体にもよるが、基本的に神界などで一般的に普及している剣の素材や銃弾の素材となる合金を遥かに凌ぐほどの硬度を有しており、中には伝説級の神聖武器を持ってしても傷をつけることが出来ないほどの硬度を持つ者も存在する。


 アルミナ族がこれほどまで強固な外皮を有するのには彼らが普段から摂取している食べ物に関係しており、アルミナ族の主食はミガニヤ山脈から採れる豊富な鉱山資源である特殊な鉱物や宝石類であるのだ。


 彼らアルミナ族は普段から鉱物や宝石類を主食として摂取し続けることにより、摂取した鉱物や宝石類の成分から己の外皮を硬質化する能力を手に入れることができ、より多くの鉱物や宝石類を摂取し続けることで己の外皮を更に強固なものへと強化させることができる。


 この外皮を硬質化させる能力を手に入れたアルミナ族の巨人たちは外皮を硬質化させる能力を鍛えることで、己の外皮をある程度自由な形に変形させることが出来る能力も習得し、現在創たちの前にいる黒騎士の巨人のように己の外皮を鎧のように変形させることが可能になったりする。


 加えて、アルミナ族の巨人が摂取する鉱物や宝石類の種類によって、彼らの外皮の硬度の伸び方が違っており、より硬度の高い鉱物や宝石類などを多く摂取している者の方が普通の鉱物ばかり食べている者よりも外皮の硬度がより速く上がっていることが確認されている。


 中にはミガニヤ山脈で採れる様々な力を持った珍しい金属ばかりを食べていたアルミナ族の巨人は己の外皮に永遠と摂り続けていた金属と全く同じ特性が付与されたという事例もあり、アルミナ族はいまだに多くの謎を秘めている種族でもある。


 アルミナ族はこの圧倒的な硬度を誇る外皮を持つだけでなく、龍にも届くほどの圧倒的な魔力量を誇っているのに加え、魔力操作に長けている者たちが大半であるため、彼らは独自の超強力な魔導術を生み出し、現存する魔導術の多くも使用することができる。


 独自の魔導術や現存する多くの魔導術を使用することが出来るという点から推測することが出来ると思うが、このアルミナ族の巨人たちはただ強いだけではなく、頭の方も基本スペックが高くなっており、その頭の良さは神の平均値よりも遥かに高いとされる。


 アルミナ族は明らかに贔屓されているだろうと言われてもおかしくないほどの高スペックをしているため、他の山々に住んでいる巨人族の侵攻を何度も受けているのに、アルミナ族は未だに他の山々に住む巨人族からミガニヤ山脈を奪われるようなことはなかった。


 このアルミナ族が一度もミガニヤ山脈を奪われることがなかったのには単純にアルミナ族が強過ぎたために相手に出来る部族がいなかったと思われがちであるが、他の山々に住む巨人族もアルミナ族と同程度の力を持つ部族も普通に存在している。


 ならば、アルミナ族は長い間ミガニヤ山脈を誰にも奪われずに守護をし続けられたのかを説明する前に、巨人族のとある特徴を話す必要がある。


 巨人族は神族や人間族などの集団を形成する生物たちとは違い、龍種などの個として完成されている種族であり、巨人族は個として完成されているため、基本的に同じ部族間であったとしても群れを形成することはあまりない。


 そして、巨人族は群れを形成することがないため、神族や人間族などに比べて協調性が低くなっている傾向にあり、目的が一致し、協力関係になったとしてもそれぞれが自分勝手な行動をとることが大多数である。


 だが、個として完成されている巨人族と言っても巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)に住む知的生命体は巨人族が大多数を占めているため、他の山々に住む巨人族からの侵攻を受けたとしても追い返せるように群れを形成していることが多い。


 他の山々から侵攻してくる巨人族を追い返すために巨人たちの住む山脈群(ギガントエリシオン)に住む巨人族は基本的に群れを形成するのだが、彼らは種族としての特性上協調性が低くなっている傾向があるため、基本的に神族や人間族などの民主主義を重きに置いた集団を形成することはなく、自然界と同じよう部族の中で一番強い者がその部族を統べているという形をとっている。


 だが、アルミナ族は他の巨人たちとは違い、神族や人間族など集団を形成する生物たちと同様に協調性があり、この協調性の高さからアルミナ族は他の巨人たちには出来ない高度なチームワークを発揮することができ、この高度なチームワークのお陰でアルミナ族は他の巨人族との戦いに勝利を収めることが出来ている。


 アルミナ族は他の巨人族との戦闘の中でその高度な知能と協調性から他の巨人族のような絶対的な王が支配する群れではなく、民主主義に重きを置いた国家を形成していき、ミガニヤ山脈にはアルミナ族を中心とした国が大量に生まれた。


 そうして、ミガニヤ山脈にはアルミナ族が形成した国がいくつも生まれたのだが、アルミナ族の歴史上最も栄華を極めたとされる伝説の国が黒騎士の巨人の故郷でもあるギリエニア共和国である。


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