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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦
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ワカティナ防衛作戦(創視点)九十三

 黒騎士の巨人の右肩部分には身を守るためのカイトシールドがつけられており、左肩の部分には右肩についているカイトシールドと同じくらいの大きさのカイトシールドよりも少し厚めの金属の板のようなものがつけられていた。


 そして、黒騎士の巨人の背中には黒騎士の巨人の上半身と同程度の銃身を持つスナイパーライフルとレーザー銃を足して二で割ったような形の銃が右肩近くに縦になるように背負われており、左肩近くにはサブマシンガンが縦に背負われていた。


 他にも黒騎士の巨人の背中には右手に持っている巨大な剣と同程度の大きさを誇るバトルアックスと黒騎士の巨人の身長を超えるほどの長さを誇る大槍がクロスになるように背負われており、腰の辺りには体と垂直になるようにガトリングガンを背負っていた。


 現在、創の目視で確認できる黒騎士の巨人の武器は以上であるが、これほどまでの武器を身につけている点から、さまざまな武器を取り扱うことが出来ることが分かり、他にも使える武器がある可能性も高い。


 そのため、現在見えている武器の他にも体のどこかに他の武器を隠している可能性は大いにあるので、創は絶対に油断することは出来ない相手であると純白の生物よりも警戒を強める必要があることにした。


 そうして、創が黒騎士の巨人に対する警戒を強めていると、じっと創たちの方へ視線を向けていた黒騎士の巨人が右手に持っている大剣を少し持ち上げると、その大剣を純白の生物の背中に向けて振り下ろした。


 そして、黒騎士の巨人が振り下ろした大剣が純白の生物の背中に再び接触した時、純白の生物の頭についている特徴的な二本の角に向けて、純白の生物の膨大な魔力が高速で集約し始めた。


 純白の生物の角に魔力が集約し始めたことを確認できた創は再び先ほど自分たちに向けて放たれたレーザーが純白の生物から放たれることが分かったため、レーザーを防ぐために急いで防御の態勢に移行した。


 創が防御の態勢に移行すると同時に


ア『上空1000メートル、北に3000メートルの位置に目にも止まらない速さで膨大な魔力が集約し始めているよ!!この魔力の集約の速度から、直ぐに創くんたちに向けて、レーザーが放たれるよ!!だから、今すぐ防御態勢に移行して!!』


 アイナから通信が入り、慌てたような様子でレーダーに純白の生物の魔力が目にも留まらぬ速さで一部に集約し始めていることが確認できたため、再び純白の生物が創たちに向けてレーザーを放とうとしているので、急いで防御態勢に移るようにと指示が入った。


 創はアイナから指示が飛んでくる前に防御態勢に移行していたため、彼女からの指示が飛んでくる頃には既に先ほどレーザーを防いだ時に使用した魔力のドームを展開しており、準備万端の状態であった。


 リヴァイアサンたちもアイナからの指示に従うように準備を始めており、創の近くには先ほどから隣に立っていたリヴァイアサンだけでなく、レヴィアタンや草薙剣などの他のメンバーたちも今回は集まっていた。


 そして、創の周りに集まってきたレヴィアタンたちは先ほどと同じように強烈な衝撃波が発生することは目に見えていたので、衝撃波によって吹き飛ばされないように創の体にしがみつき始めた。


 レヴィアタンたちが衝撃波に吹き飛ばされないようにするため、創にしがみついていることを知らないリヴァイアサンはいきなりレヴィアタンたちが創に抱きつき始めたのだと勘違いをし、自分だけ仲間外れで創とイチャイチャするのはずるいと彼女も創に抱きついた。


 リヴァイアサンたち全員から抱きつかれた創は自分に抱きついている人数が多いことに加え、リヴァイアサンたちは一方向からではなく、四方八方から抱きついている態勢であるため、全く身動きが取れない状態である。


 流石に簡易聖域を展開している創とは言え、全くの身動きが取れない状態でレーザーを受けるのは危険ではないかと思うのだが、創本人は全くレーザーを脅威とは思っていないようで、このリヴァイアサンたちに抱きつかれた状態のまま純白の生物から放たれるレーザーを受けるつもりのようだ。


 そうして、リヴァイアサンたちに抱きつかれて身動きが取れない状態でも余裕の表情を浮かべている創は防御態勢に完全に移行できたため、レーザーが放たれる瞬間を捉えるためにも純白の生物の方へ再び視線を向けた。


 創が純白の生物の方へ視線を戻してみると、既に純白の生物の角には膨大な魔力が集約しており、純白の生物の角の真ん中に空いている空洞からは集約した魔力によって発生した光が溢れ出していた。


 そして、純白の生物の角に一定数の魔力が集約すると、背中の上に乗っていた黒騎士の巨人は再び右手に持つ大剣を持ち上げ、純白の生物の背中に向けて勢い良く叩きつけた。


 次の瞬間、純白の生物の二本の角からは先ほど創たちに向けて放たれた時よりも一回り以上太いであろう高魔力のレーザーが二本同時に創たちに向けて放たれたのだった。


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