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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦
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ワカティナ防衛作戦(創視点)八十五

リ「ご主人様?今私にカマをかけましたね?騙そうとしても無駄ですよ?ご主人様が混乱する私を見て、ニヤニヤしていたことは分かっているのですから」


 リヴァイアサンは創のことを睨みつけたまま怒ったような口調で創が自分の混乱している顔を見てニヤニヤしていることには気付いており、自分にカマをかけていることにも気付いていることを伝えたのだった。


 リヴァイアサンからカマをかけたことはわかっているぞと言われた創はカマをかけたことがバレていたことよりも自分が混乱するリヴァイアサンを見てニヤニヤしていたことがバレていたことに驚きを隠せていないようであった。


創(なに..... 俺がリヴァイアサンのことを見て、ニヤニヤしてしまっていたことがバレているだと...... ?どうして、ニヤニヤしていたことがバレてしまったんだ?俺は確かに表情に出ないようにしたはずだぞ?もしかして、俺が抑えられていると思っていただけで実際は顔に出てしまっていたのか?)


 創はリヴァイアサンにカマがかけたことがバレてしまったことは脳内になく、リヴァイアサンのことを見て、ニヤニヤしていたことがバレてしまったことで脳内がいっぱいになっており、脳内でどうして自分がニヤニヤしたことがバレしまったのか考察していた。


 創がどうして自分がリヴァイアサンのことを見てニヤニヤしていたことがバレてしまったのかを考察する際に彼は癖で顎で手をおいて、いかにも考えごとをしてますと言わんばかりのポーズをしてしまった。


 そのため、創は直ぐに何かについて、真剣に考えごとをしていることがリヴァイアサンにバレてしまい、リヴァイアサンに創は完全にカマをかけたり、ニヤニヤしていたことがバレてしまったのだった。


 そして、創がなにかについて、考えていることが分かったリヴァイアサンは彼が真剣に考えていることは自分の混乱している姿を見てニヤニヤしていたことがバレてしまったことではなく、自分にカマをかけていたことがバレてしまったことについてだと思った。


 見事に創が真剣な表情で考えている内容を勘違いしてしまったリヴァイアサンは現在創が真剣な表情で考えていることは再び自分にカマをかけるとしたら、どんな嘘をついたら最適か考えているのだと思った。


 実際の創はどのようにしたら、リヴァイアサンに自分がニヤニヤしていたことが彼女の勘違いであると騙すことが出来るのか、その無駄に良く出来た頭をフル回転させ、リヴァイアサンのことを完全に騙し切るような嘘を考えていた。


 そうして、リヴァイアサンが創は自分に再びカマをかけるにはどんな嘘が最適か考えていると勘違いしたまま次はどんな嘘で自分にカマをかけてるのかと身構えていると、ついに創が話しかけてきた。


創「なあ、リヴァイアサン?確かに俺はお前にカマをかけたことは事実だが、混乱するお前を見てニヤニヤなんかしていないぞ?流石にそんなカマをかけたことがバレそうなことを俺がするとでも思っているのか?」


 創はリヴァイアサンに対して、カマをかけたことは事実ではあるが、カマをかけられて混乱するリヴァイアサンのことを見てニヤニヤしていたことは否定し、わざわざ自分がカマをかけたことがバレそうなことをするとでも思うのかと返したのだった。


 自分がニヤニヤしていたことをリヴァイアサンの勘違いにするために創がその無駄に出来の良い頭をフル回転させ、考え出した作戦はこうである。


 まず、創はリヴァイアサンが1番気になっているであろう本当に自分がリヴァイアサンにカマをかけたことを認めることにより、リヴァイアサンの意識をニヤニヤしていたことからカマをかけたことへ向けさせたのだった。


 見事にリヴァイアサンは創の思惑通りにその意識を彼が自分の混乱している姿を見て、ニヤニヤしていたことから完全に逸らし、リヴァイアサンは創が自分にカマをかけたことに集中させることに成功した。


 そして、リヴァイアサンの意識が完全にカマをかけたことに向いたところで、創は次の手として、リヴァイアサンに自分からニヤニヤしていたことについての話題を持ちかけ、わざわざカマをかけていることが分かるような真似を自分がするとでも思うのかと語りかけた。


 創からカマをかけているのにわざわざバレるようなことをすると思うかと聞かれたリヴァイアサンは確かに、あの性格の悪い創がカマをかけている最中にバレるような行動をとるかと言われれば、とるはずがないと創の言い分に納得しているようであった。


 リヴァイアサンが創の言い分に納得している様子を見せると、創は上手くリヴァイアサンのことを騙せているなと心の中でガッツポーズをし、この調子でリヴァイアサンのことを言い包めるぞとやる気が湧き出してきた。


 今更だが、創がここまでして、リヴァイアサンに自分がニヤニヤしていたことを隠そうとしている理由は単純であり、リヴァイアサンに素のニヤニヤしている顔を見られるのが恥ずかしいためである。


 そうして、上手くリヴァイアサンのことを言い包めることに成功している創はこのまま自分がニヤニヤしていたことについての話題を忘れて貰うため、別の話題に移ろうとリヴァイアサンに話しかけた。


創「カマをかけたことは申し訳ないと思っていないが、リヴァイアサンはこの術式のどの辺りに違和感を感じたのか教えてもらうことはできるか?」


 創は別の話題に移るためにもリヴァイアサンにカマをかけたことは反省していないと余計なことを言ってリヴァイアサンのことを煽ることで、怒りっぽいリヴァイアサンの怒りを誘発し、意識を先ほどの話から完全に引き剥がそうとした。


 そして、リヴァイアサンはまんまと創の策略にハマってしまい、創にカマをかけたことは反省していないと言われたことで、リヴァイアサンは少し怒っている様子を見せ、創は先ほどまでの話からリヴァイアサンの意識を完全に引き剥がせたと確信した。


 創がリヴァイアサンの意識を完全に先ほどの話から引き剥がすことに成功したことを自分が騙されているとも分かっていないリヴァイアサンにバレないよう心の中で大喜びをしていると、少し怒った表情を浮かべるリヴァイアサンが話しかけてきたのだった。






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