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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦
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ワカティナ防衛作戦(ベルヘイム視点)

 黒滅龍レイルアルマと一緒に混沌に誘いし者たちの施設に行きたいヘルムとそれを何としてでも止めたいアルベルトが本気の殴り合いを繰り広げている一方、ヘルムから解放されたベルヘイムは謎の急展開についていけずにキョトンとしている黒滅龍レイルアルマの方へ背中にある小さな翼をバタバタ羽ばたかせながら飛んでいった。


 自分の方へ近づいてくる小さなベルヘイムを見た黒滅龍レイルアルマは先ほどまで自分の行動を縛り付けるために人質にしていたベルヘイムのことをこんなに簡単に手放しているのはどうして何だと頭を悩ませたのだった。


 そうして、黒滅龍レイルアルマが予想外の出来事が連続して、今の状況に理解が追いつけずに混乱していると、小さくなったベルヘイムが自分の前までやって来たのだった。


 ベルヘイムが自分の近くまで飛んできた黒滅龍レイルアルマは久しぶりの再会ということもあるのに加え、今の状況が理解不能で説明が欲しかったため、様々なことをベルヘイムに教えて貰おうと思い、小さなベルヘイムの方へ顔を近づけたのだった。


ベ「レイルアルマお姉ちゃんっ!!凄く久しぶりだね!!私、レイルアルマお姉ちゃんとまた会えて凄く嬉しい!!」


 黒滅龍レイルアルマがベルヘイムの方へ顔を近づけると、ベルヘイムがとても嬉しそうに満面の笑みを浮かべながら、久しぶりの再会をとても喜んだのだった。


 満面の笑みを浮かべながら自分との再会を喜んでいるベルヘイムのことを見た黒滅龍レイルアルマも大好きな妹との久しぶりの再会を大いに喜んだのだった、


 そうして、お互いに久しぶりの再会を喜んでいると、ベルヘイムが罪悪感に蝕まれているような引き攣った顔で黒滅龍レイルアルマにゴニョゴニョと何か話し始めた。


ベ「さっきは騙すようなことをして、ごめんなさい......レイルアルマお姉ちゃん......実はね、私はヘルムたちの人質じゃなかったの......」


 ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマに先ほどまで自分がヘルムたちに人質として捉えられている演技をしていたことを謝った。


 そして、ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマに現在の状況などを説明するためにも今までの経緯を嘘偽りになく全て話したのだった。


レ「なるほど、ベルヘイムたちがガライエ砂漠に突如として現れた化け物の軍勢と戦っている最中に私がそんな中に何の前触れもなく現れてしまったから、貴女たちは私が敵だと勘違いしてしまったのですね。そのことにつきましては私に非があります。ごめんなさい」


 黒滅龍レイルアルマはベルヘイムにワカティナが緊急時に陥っている状況で何の前触れもなく現れたことで、何も知らない皆に混乱を招いてしまったことを謝罪したのだった。


 黒滅龍レイルアルマに謝罪をされたベルヘイムは


ベ「そんなに気にしなくても良いよ!レイルアルマお姉ちゃん!!レイルアルマお姉ちゃんも急ぎの用だったんだし、私たちとすぐに連絡を取る方法とないんだから今回のことは仕方なかったんだよ!!」


 黒滅龍レイルアルマは混沌に誘いし者たちの施設に監禁されている大切な友である白界龍ブレイカウスを少しでも助けに行かなければならないのに加え、ベルヘイムたちに連絡を取る手段もなかった。


 そのため、黒滅龍レイルアルマがベルヘイムたちのことを勘違いさせてしまった件はお互いに至らない点があったために発生してしまった事故だとベルヘイムは説明し、頭を下げている黒滅龍レイルアルマに頭を上げるように言ったのだった。


 頭を上げるように言われた黒滅龍レイルアルマはこれ以上自分が頭を下げていると返ってベルヘイムの気を使わせてしまうと判断したため、ベルヘイムに言われた通り頭を上げることにしたのだった。


 そうして、頭を上げるように言われた黒滅龍レイルアルマはずっと気になっていたことをベルヘイムに質問しようと声をかけた。


レ「あの......ずっと気になっていたのですが、どうして、ベルヘイムは人の肩に乗るくらいの大きさまで小さくなっているのですか?それと、貴女のことを人質にしていた方ととても堅い信頼関係を築いているようですが、あの方とはどう言った関係なのですか?」


 黒滅龍レイルアルマはベルヘイムにどうして、自分よりも大きいはずのベルヘイムが人の肩に乗るくらいの大きさまで縮んでしまっているのか、ベルヘイムの話から彼女のことを人質にしていたヘルムとは堅い信頼関係を築いていることが分かったので、彼とはどのような関係であるのかと二つの質問を投げかけた。


 黒滅龍レイルアルマがベルヘイムに二つの質問を投げかけると、ベルヘイムは恥ずかしそうに頬を赤らめ、その赤らめた頬を手で覆いながら左右にクネクネ動き始めた。


 いきなりベルヘイムが顔を赤らめながら変な動きをし始めたため、黒滅龍レイルアルマは一体ベルヘイムは何をしているのだろうかと不思議そうな表情で見つめていた。


 そうして、黒滅龍レイルアルマがベルヘイムのことを不思議そうな表情で眺めていると、ベルヘイムが恥ずかしそうにしながら小さな声で話し始めた。


ベ「私のことを人質してた方って言うことはヘルムのことだね〜レイルアルマお姉ちゃんには言ってなかったんだけど〜ヘルムは私の旦那さんなの/// 」


 ベルヘイムは恥ずかしそうに頬を手で隠し、左右にクネクネ動きながら、黒滅龍レイルアルマにヘルムは自分の旦那であることを伝えたのだった。


 ベルヘイムからヘルムが彼女の旦那であることを聞いた黒滅龍レイルアルマはあまりにも衝撃的すぎる事実に一瞬、ベルヘイムが一体何を言っているのか分からなくなってしまった。


 だが、黒滅龍レイルアルマの思考停止してしまった脳は少しずつベルヘイムの言った言葉の意味を解析していき、脳での解析が進むごとに黒滅龍レイルアルマの表情を驚きに染まっていった。


 そして、ベルヘイムの入ったことを完全に理解した黒滅龍レイルアルマは


レ「えっ???えっええええ!!!!?!?」


 驚きのあまり発狂してしまったのだった。







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