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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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黒滅龍レイルアルマになったわけ十二

 黒滅龍レイルアルマたちは壁の中の街に向かうために目の前にある巨大な壁の頂上を目指して飛んでいた。


 巨大な壁の頂上を目指している黒滅龍レイルアルマの口には再びベルヘイムが咥えられていた。


 これは巨大な壁の頂上を目指して飛ぶ時、巨大な壁と平行になるように登るため、ベルヘイムのことを背中に乗せていると、背中から落ちてしまう可能性が高い。


 そのため、黒滅龍レイルアルマはベルヘイムのことを背中に乗せるのではなく、再び口に咥えることで、背中から落ちる可能性を消したのだった。


 それに、黒滅龍レイルアルマは背中に乗せているよりも口に咥えている方がベルヘイムのことがよく見えるため、直ぐに様子が伺えて安心だった。


 そうして、ベルヘイムのことを口に咥えて空を飛んでいた黒滅龍レイルアルマは視線を落としてベルヘイムの様子を見た。


 まあまあ速い速度で空を駆けているため、少し強めな向かい風が吹いているのだが、ベルヘイムはその風が気持ち良いのか、とても幸せそうな顔をしている。


 そして、ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマたちが壁の頂上に近づいていくにつれて街を見るのが楽しみなのか、我慢できずにムズムズと体を動かしている。


レ(凄く可愛い.......)


 黒滅龍レイルアルマはムズムズと体を動かしているベルヘイムのことを見て、純粋にベルヘイムのことを可愛いなと思った。


 そうして、黒滅龍レイルアルマは街を見るのが楽しみ過ぎてムズムズ震えているベルヘイムのことを見て癒されているうちに気づいたら、壁の頂上まで後少しのところまで来ていた。


レ『ベルヘイム?あと少しで壁を越えることが出来ますよ』


 黒滅龍レイルアルマがベルヘイムにあと少しで巨大な壁を越えることが出来ると龍念で伝えると、ベルヘイムの表情は満面の笑みへと変化した。


 そして、ベルヘイムの表情が満面の笑みへと変わると同時に黒滅龍レイルアルマたちは巨大な壁の頂上に到達することが出来たのだった。


 巨大な壁の頂上にたどり着いた黒滅龍レイルアルマとベルヘイムの視線の先には、


ベ「うわ〜!!凄いっ!!!」


 壁に囲まれる華やかで美しい街並みが広がっていた。


 壁の中に広がる街は西洋のようなレンガで出来た建物や最新の建築物など様々な建物が立ち並んでおり、その本来混ざり合うことのない建築物が良い味を出している。


 街には蜘蛛の巣のように大量の道が張り巡らされており、その道には龍種や神、神獣など様々な種族が楽しそうにしている。


 そして、この張り巡らされている道には何本かの大通りがあり、大通りには屋台や店などが隙間なく並んでいて、王都アヴァロニクスに負けない賑わいを見せていた。


 その賑わう街の中心には王都アヴァロニクスにあるアヴァロン城に負けないくらいの豪華な装飾が施された巨大な城が建っている。


 美しく賑わしい街を見たベルヘイムは直ぐにこの街に釘付けになり、慌ただしく首を上下左右に振り回しながら周りに広がる風景を眺めていた。


 そんな壁の中の街に釘付けになったベルヘイムに黒滅龍レイルアルマは龍念で話しかけた。


レ『その様子だと、この街を気に入ったみたいですね、ベルヘイム?この街の名前をまだ伝えていなかったので教えてあげますね。この街の名前はバハルリアと言うんですよ』


 黒滅龍レイルアルマが壁の中の街の名はバハルリアとベルヘイムに教えると、


ベ「へ〜!この街はバハルリアって言うんだね!教えてくれてありがとう!レイルアルマお姉ちゃん!」


 ベルヘイムは黒滅龍レイルアルマにとても嬉しそうに自分にこの街の名前をバハルリアと教えてくれたことへの感謝の言葉を述べたのだった。

 

 ベルヘイムから感謝の言葉をもらった黒滅龍レイルアルマはほっこりして心が暖かくなり、自然と笑みが溢れた。


 そして、黒滅龍レイルアルマがベルヘイムから感謝されて照れながらバハルリアの中心にある城に向かって飛んでいると、


ベ「ねえねえ、レイルアルマお姉ちゃん?あの中心にあるお城の名前はなんて言うの?」


 ベルヘイムはバハルリアの中心にある城に指を指しながら黒滅龍レイルアルマに城の名前を質問した。


レ『あの城の名前はバハルリア城と言うのですよ。あの城はバハルリアの象徴的な建物なので、この街の同じ名前なのです』


 黒滅龍レイルアルマはベルヘイムにバハルリアの中心にある城はバハルリア城と言う名前であり、バハルリアの象徴的な建物であるため、同じ名前をしていることを教えた。


ベ「へぇ〜そうなんだね。また教えてくれてありがとう!レイルアルマお姉ちゃん!」


 ベルヘイムは再び自分の質問に答えてくれた黒滅龍レイルアルマに感謝の言葉を述べた。


レ『いえいえ、貴女の知りたいことを教えるのが私の役目ですので気にしないでどんどん質問してきてください』


 黒滅龍レイルアルマはベルヘイムに気になったことはなんでも質問しても構わないと伝えた。


 そうすると、ベルヘイムは目を輝かせながら黒滅龍レイルアルマにバハルリアのことについての質問をし始めた。


 そうして、黒滅龍レイルアルマがベルヘイムからの質問に答えているうちにバハルリアの中心にあるバハルリア城にたどり着いたのだった。


 

 


 


 


 

 

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