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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ミスディルディア誕生秘話十九

創「と言うのが原典 第二次ラグナロクの終章に当たる内容だ。まあ、ここは世界が炎の巨人カガヤによって滅亡したことが記されているだけだから、そこまで重要な内容ではないからな。それで、聞きたいこととかあるか?」


 創はトワイライトたちにこの終章に当たる部分はそこまで大事ではないことを伝えた。


 そのことを聞いたトワイライトたちは驚いた表情をしていたが、創からすると、世界が滅びてしまったことしか書き記されていないので、そこまで警戒する必要がない。


 何故なら、世界の崩壊を書き記した書物は原典 第二次ラグナロク以外にも山ほど存在している。


 そのため、世界の滅亡を書き記しただけの部分は古の事態のことを知るにはおまり役に立たず、混沌に誘いし者たちクイン・インバイト・ブリカッツもこの情報には興味を示していないことから、世界が滅んだことを知ったところで混沌に誘いし者たちに狙われる可能性は低い。


 だが、熱狂的な考古学者はこの世界の滅亡について記された文献にもロマンを感じるので、細かい詳細まで詳しく調べるだろう。


 なので、この現場にレーナがいれば、創の口から話せる内容を全て話させているだろう。


 考古学者は古の時代の文献には目がないのだ。


 しかし、この現場には考古学者はいないので、そこまで終章に魅入られている者はいない。


 そうして、創が質問を待っていると、トワイライトが元気良く手を上げて質問を投げかけて来た。


ト「それで!それで!終わりの火は炎の巨人カガヤが身に纏っていた混沌の炎のことで良いの!?」


 トワイライトは興奮しているのか、前屈みになって創に顔を近づけながら大きな声で言った。


創「近い!近い!そんなに近づかれならトワイライトの良い匂いで興奮しちまうだろ!いや、普通に興奮ししてるけど」


 創は目と鼻の先にいるトワイライトに向かってそう言いながら、大きく息を吸ったり吐いたりし始めた。


 いきなり創が深呼吸を始めたのは自分の匂いを嗅いでいると創の先程の発言から分かるため、トワイライトは顔を耳の先まで赤く染めながらすぐに創との距離を取った。


 そして、トワイライトは恥ずかしそうに赤く染まった頬を手で隠しながら下を向いてしまった。


 創はトワイライトが自分から離れた後、先ほどトワイライトから質問された外についての回答を話し始めた。


 その時に創はアイナと草薙剣から先ほどのトワイライトのことで睨まれてしまったが、彼女たちはトワイライトのことを羨んでいるだけなので、創はアイナたちのことを無視することにした。


創「フェファイトスが言っていた終わりの火は炎の巨人カガヤが身に纏っていた混沌の炎ではなく、ミストルティンを焼き払うのに使った炎の剣のことだ。それで、炎の巨人カガヤが最後に使った炎の剣の名前はミスディルディアと呼ばれている」


 創はトワイライトからされた質問にしっかりと答えた。


 しかし、トワイライトは先ほどの創からのセクハラ攻撃から立ち直っておらず、未だに何かぶつぶつ呟きながら顔を真っ赤に染めている。


 一方、アイナと草薙剣は自分たちのことを創に無視されたことに怒っているのか、二人とも頬を膨らませながら創のことを睨みつけている。


 創はそんな状況にやらかしたなと思いながら、アイナたちのことをどうしようかと悩んでいると、


フ「遅くなって悪かったのう!!何処に魔剣を保管しているのか分からんくなって探すのに手間取ってたわ!!やっぱり歳ってもんは取りたくないのう!!」


 フェファイトスさんが奥の部屋の扉を勢い良く開けて、創たちがいる場所までズカズカとやって来た。


 そして、創たちのもとに近づいてくるフェファイトスさんの手には漆黒の剣が握られていた。


 創はフェファイトスさんが手に持つ漆黒の剣に視線を向けると、剣から膨大な魔力と存在力が放たれていることが見て取れた。


創(ほうほう.......これはなかなかの魔剣だな........流石は世界最高峰の鍛治神と言ったところか.........)


 フェファイトスさんの作った魔剣を見た創は心の中で魔剣のことを褒めながら首を縦に振っていた。


創「これはなかなか凄い魔剣を作ったな。ちょっと見せて貰っても良いか?フェファイトス?」


 創はフェファイトスさんが手に持つ魔剣が気になり、もっとこの魔剣のことが知りたくなったため、フェファイトスさんに魔剣を貸してくれるようにお願いした。


 フェファイトスさんに創がこうお願いすると、フェファイトスさんは笑顔を浮かべながら


フ「もちろん構わないぞ!好きなだけ見てくれ!!」


 創に自分が製作した魔剣を嬉しそうに渡した。


 どうして、フェファイトスさんが嬉しそうにしているのかと言うと、創に自分が作った魔剣を褒められたからである。


 そうして、創はフェファイトスさんが作った魔剣を手に持って色々と調べた後、


創「ふむふむ、魔剣の方がミストルティンの概念武装か。それなら、俺は終わりの火『ミスディルディア」の概念武装を作れば良いんだな?それなら、俺でも余裕で作れるな」


 創はフェファイトスさんに彼が作った魔剣の対になる聖剣を作れると宣言したのだった。


 









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