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アヴァロン〜世界を賭けた神々の戦い〜  作者: 大猩猩和
第三章 オアシス国家『ワカティナ』防衛作戦

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ワカティナ防衛作戦(創視点)五十一

リ「ちょっ!?ちょっと!?待って下さいよ!?!?」


 創がミスディルディアの誕生の経緯を話していると、リヴァイアサンが創の話を止めてきた。


創「なんだよ、リヴァイアサン?そんなに俺とアイナがイチャイチャしているシーンが気に食わなかったのか?」


 創はいきなり話を遮られたことを不服に思っているのか、少し不機嫌そうなトーンでリヴァイアサンに嫌味ったらしく言った。


リ「確かに自分以外の女性との惚気話は気に食わないですが、私が言うたいことは違います!!」


創「ああ、そこはちゃんと否定しないんだな。リヴァイアサンは素直で良い子だなぁ」


 創はリヴァイアサンが何か言おうとしたが、頭を撫でることにより一時的に黙らせた。


 リヴァイアサンは創から頭を撫でられて、とても気持ち良さそうな顔で惚気た声を上げていた。


リ「えへへ〜〜ご主人様〜大好き〜〜♡」


 そうして、リヴァイアサンはしばらくの間は創に惚気ていたが、途中でハッ!と自分が何を問い詰めようとしていたのかを思い出し、頭を撫でてくる創の手を振り払った。


リ「ちょっと!!ご主人様!!話を逸らさないで下さい!!」


 リヴァイアサンは創の手を払った後、少し恥ずかしそうに頬を赤らめながら強い口調でズレた話の軌道を何とか戻した。


創「話を逸らすなって言われてもなぁ〜最初に逸らしてきたのはリヴァイアサンの方なんだぞ?」


 創はリヴァイアサンに悪態をつくように目を細めながら言った。


 リヴァイアサンは創からの圧力に一瞬怯んでしまったのだが、唇を噛んで創からの圧力に耐え、必死に強気な姿勢を保った。


 そのことが創からも見て取れたのか、創はため息をつきながらリヴァイアサンに言った。


創「はあ、そこまでして何が聞きたいんだよ。俺は別におかしな話はしてなかったぞ?」


 創は自分は普通に昔話をしていたと言わんばかりの態度であった。


リ「いえいえ!ほとんどがおかしかったじゃないですか!?ご主人様は本当にアイナにあんな酷いことをしたんですか!?」


 リヴァイアサンは創が本当にアイナにDVをしたのか質問した。


 そして、創は爽やかな笑みを浮かべ、リヴァイアサンのことを嘲笑うような感じで言った。


創「いや、あれは全部作る話だよ」


リ「えっ?」


創「だから、今まで話していたミスディルディア生誕秘話は全て嘘だよ。普通に分かるだろ」


リ「えええぇぇぇええええええ!?!?!?」


 リヴァイアサンはまさかの創の話ていたミスディルディアの誕生秘話が全て嘘だったことに驚きを隠せず、大きな声を上げてしまった。


 リヴァイアサンだけでなく、レヴィアタンやゼルクレイグなど他のメンバーたちも顔が固まっており、驚きを隠せていないことが窺えた。


 しかし、この中で草薙剣だけが全く驚いておらず、周りの反応を見て楽しんでいるようであった。


 創も草薙剣と同じように周りの反応を見て楽しんでいると、レヴィアタンが悲しい顔をしながら近づいてきた。


 そして、レヴィアタンは悲しい顔をしたまま創の袖を優しく引っ張り、下から創の顔を見上げるように悲しそうな視線を送りながら質問した。


レ「ご主人様は本当にアイナにDVしてないの?」


創「そりゃそうだろ。何で俺がアイナに暴力を振るわなきゃいけないんだ。それに俺がDVするような奴だったら今頃アイナとの関係も続いていないだろうしな」


 創がレヴィアタンにこう言うと、レヴィアタンは更に悲しそうな顔になってしまった。


創「なんで、レヴィはそんなに悲しそうな顔をしているんだよ。意味分かんねぇだろ?」


 創はレヴィアタンが悲しそうな顔をしている理由が分からなかった。


 そうして、創がレヴィアタンが悲しんでいる理由が分からず頭を悩ましていると、レヴィアタンが今度は創にしか聞こえない声で話しかけた。


レ「もし、殴ったり蹴ったり暴力を振いたくなったらいつでも私に言ってね?私はいつでも暴力を振るわれても大丈夫なように準備してるから。待ってるからね?」


 レヴィアタンは頬を赤らめ、少し恥ずかしそうに頬を手で隠していた。


 創はレヴィアタンから出た言葉が予想以上に酷いものであったため、創は呆れすぎて目眩がしたような感覚に襲われた。


創「レヴィよ.......お前はどうして、そんなに頭がおかしいんだ.......普通は自ら進んで旦那にDVを求めるなんてしないだろ...........」


 創は心の底から呆れているような声でレヴィアタンのことを憐むように言った。


 そのレヴィアタンを憐む声が思ったよりも大きかったため、創の近くにいたリヴァイアサンに創の声が聞こえてしまった。


 創の呟きを聞いたリヴァイアサンはレヴィアタンが創にした発言が予想出来たのか、リヴァイアサンは直ぐにレヴィアタンを創から引き離した。


リ「姉さん!またご主人様に変なこと言ったんですか!?本当にやめて下さいよ!!」


 リヴァイアサンは変な発言をしたレヴィアタンに説教を始めた。


レ「うぅぅ.......リヴァイアサンは少し厳し過ぎるよぉ.......別に殴られたいんだからしょうがないでしょ?」


 レヴィアタンはリヴァイアサンに自分の欲求には逆らえないと説明した。


 そのため、レヴィアタンと同様に色々な欲求が強いリヴァイアサンはレヴィアタンと自分を重ねてしまい、叱れなくなってしまった。


創「いや、レヴィには理性があるんだから、自分の欲求ぐらい我慢しろよ。自分の欲求が我慢できないとか、ただの獣だからな?」


 創はリヴァイアサンの代わりにレヴィアタンにツッコミを入れた。


 そして、創からのツッコミが効いたのかレヴィアタンは残念そうな顔をしながら「はい...........」と呟いた。


 そうして、創は何とか頭のおかしいレヴィアタンを対処する事ができたのだった。




 

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